献血で得られる嬉しい効果
まず最初は献血によるメリットからお話しすることにしましょう。
他人のために貢献する、というのは一般的な共通認識かと思いますが、実はその他にも多くのメリットが献血には存在すると言われているのです。
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カロリーの消費になる
献血で「カロリー消費」とは意外だったでしょうか?
しかしあるデータによると、500mlの献血を行った場合「約650kcalを消費」すると言われていますから、これは驚きですよね。
不思議に感じるかもしれませんが、例えば母乳をあげている女性は普通の人と比べて、1日約700kcalも多くカロリーを消費していると言われていますので、そう考えると確かに理にはかなっているのでしょう。
何せ母乳の原料も血液ですからね。
血を作る為にはそれだけ多くのエネルギーと素材が必要とされる為、献血でのカロリー消費も大きいと考えてください。
デトックスの効果が期待できる
献血とは異なりますが、実は健康のために血液を抜く瀉血(しゃけつ)と呼ばれる治療法が存在しています。
過剰な血液を除去して循環の改善を図ったり、血液の酸化を防ぐ目的などで行われますが、献血にもこの瀉血と同じ効果があるのでは?という説があるのです。
しかし瀉血自体、医学的な根拠が明確ではない部分も多い治療法である為、献血によるデトックス効果も同様に確定的と言えないのが現状です。
健康チェックが気軽にできる
献血した経験のある方はご存知かもしれませんが、献血をすると血液の成分検査を行うことが出来ます。
それにより健康診断などでよく話題に上がる、γ-GTPやコレステロール、赤血球の数などを確認することが出来るんですね。
通常ならこれらの検査を行うには当然費用が発生する訳ですが、献血では無料で行えますので、健康維持の一環としての魅力も兼ね備えていると言えるでしょう。
ちねみに血液検査結果は郵送でもらうことが出来るため、時間がある時にじっくり確認したり、今後同様の検査を行った際などの比較データとしても大いに役立つかと思います。
他の人の役に立てる
やはり献血の一番の目的と言えば、他の人への貢献でしょう。
病気やけがの治療のために、血液を必要としている方は数多く存在します。
そんな人のために、健康な体を活かして無償で血液を提供する行為は、多くの人が手軽にできてなおかつ貢献度の高いボランティアとも言えるのです。
ちなみに医学が発達した現代においても、輸血時の血液は未だ人工的に作ることが出来ず、また長期保存も出来ません。
その為、今でも献血の需要は高い状態となっています。
献血とダイエットの関係
献血とダイエットの関係性について、ここでは更に掘り下げて解説することにしましょう。
根拠や因果関係を踏まえて説明しますので、具体的にダイエットへと及ぼす影響を順にチェックしてみてください。
献血してカロリー消費
既に軽く触れましたが、献血によるカロリー消費はダイエット効果と関連深いデータと言えます。
500mlでおよそ650kcal前後のカロリーが消費されるとすると・・・
同程度のカロリーを消費するにはどの程度の運動などが必要だと思いますか?
目安として以下のデータを参考にしてみましょう。
- 通常速度でのウォーキング30分程度:80~100kcal
- ゆっくりしたジョギング30分程度:140~250kcal
- ボーリング1ゲームあたり:50kcal
こうして運動と比較してみると、献血500mlによる650kcal消費というのがどれだけ多いかよく分かるかと思います。
もちろん血を抜く訳ですからいくらでも実施できる訳ではありませんが、カロリー消費によるダイエット効果への期待度は高いと言えるかもしれません。
痩せるのは一時的?
そもそも献血により体から血を抜けば、一時的に体重は減少します。
しかし、その後水分を摂取すれば元通り…というのは想像に難しくありませんよね?
それでも献血によりカロリーが消費できるじゃないか!と考える人もいるかもしれません。
確かにその通り。カロリー消費はダイエットに有効ですから、プラスと考えても自然な発想です。
ですが献血は場所によって飲み物、食べ物が好きなだけ食べたり飲んだりできるところも珍しくありません。
その為、仮に好きなだけ食べ・飲み放題していたなら、献血により消費したカロリーとプラスマイナスゼロになってしまう可能性も考えられます。
それどころか、最終的にはプラスになってしまうという可能性すらあり得ますよね。
頻繁にできるものではない
カロリーを摂取しすぎないように、例えば献血の前後の食べ物・飲み物に気を付けていたとしましょう。
ですが献血自体、限られた回数しか行えないことを忘れてはいけません。
要するに毎日献血してどんどんカロリーを消費…なんて技は使えないんですね。
もちろんこれは健康を考慮した上での取り決めですが、例えば女性の場合だと、現在主流となっている400mlの献血は16週に1回しか行えません。
つまり、およそ4か月に1回程度。1年だと3回程度しか行えない訳です。
ですのでたとえ一回の献血でのダイエット効果(カロリー消費による)が望めたとしても、献血だけに頼って継続的なダイエット効果を求めるのは難しいと考えるのが現実的です。
献血の注意点
献血はボランティアですし、ある意味手軽に実施できるものでもありますが、いくつか注意すべき点も存在します。
特に未経験の方の場合は、事前に注意点をチェックしておくのが賢明でしょう。
体調不良の時は行かない
まず、以下の記載をご覧ください。
当日の体調不良、服薬中、発熱等の方
体調不良の方
献血当日の体調がよくない場合には、献血される方の安全を考慮して、献血をご遠慮いただくことがあります。食事・睡眠
過度の空腹や睡眠不足であると思われる場合、体調を考慮して献血をご遠慮いただいています。服薬
内服していても特に支障のない薬は、ビタミン剤およびごく一般的な胃腸薬などの類。それ以外は病気の種類や薬の種類によって献血をご遠慮いただくことがあります。また、外用薬、坐薬、点眼または点鼻薬でも、その内容により献血できない場合がありますが、その判断は医師が行います。発熱
発熱は感染症等の病気の一徴候であることから、熱のある方には、安全性を考慮し献血をご遠慮いただいています。具体的には、個人差や季節の影響もありますが、平熱よりも1度以上高い方が対象になります。
上記は献血活動を実施している日本赤十字社が明示している内容ですが、様々な体調不良の例を出して、献血を自粛するよう求めているのが分かります。
理由は献血する側の健康面、さらに提供する血液におけるリスクなど。
体調に不安がある場合は、自分のために、また提供した後の影響も考慮し、献血には行かないようにしましょう。
体質や体つきで断られることもある
一時的な体調不良などとは異なり、体質や体つきで献血が行えない可能性もゼロではありません。
例えば体質面なら、血液を少量抜かれただけでめまいやふらつきを感じたり、気分が悪くなったり。また、血液が薄いなどとの理由で献血でないケースもあるようです。
体つきで言えば、かなりの肥満体形だと脂肪が多すぎて血管を発見できないこともあるとか…。
その他、6か月以内に入れ墨を入れた・ピアスを空けた場合も、同様に献血を受けられないケースがありますので覚えておくと良いでしょう。
無料のお菓子やジュースを食べ過ぎてしまう
これは献血そのものとは無関係の話になります。
ですが仮にダイエット面での効果にも期待したいなら、多くの献血ルームなどで提供されている無料のジュースやお菓子の食べ過ぎには注意しましょう。
理由は単純。
仮に献血によってカロリーを消費するなどのメリットを得たところで、飲み食いにて多くのカロリーを摂取してしまえば相殺されてしまうからです。
無料で…というのは確かに魅力かもしれませんが、そこは自制を働かせて暴走しないように気を付けてください。
献血ダイエットの口コミをご紹介
この献血ダイエットについて、やはり気になるのは「生の声」ですよね?
実際にダイエット効果はあったのか?など、献血を行った方の口コミを元にダイエット効果を検証してみましょう。
高校の頃…献血車が文化祭に来てダイエットブームで皆で400ミリリットルやりに行ってその日の風呂場で皆が倒れたという(笑)(* ̄∇ ̄*)
抜きすぎ注意だな
こういった事例をみると、献血は人間にとって欠かせない血を抜く行為であるとしっかり自覚しておくのが大切だと再認識しますね。
ダイエットに良さそうだから!と無茶しすぎて、身体に良くない影響が出てしまえば元もこともありません。
ダイエット5日目。昨日の朝54.3キロだったが、それ以来増加傾向にある。ダブルワークによる筋力増加と麦茶の大量摂取によるものと思われる。少し工夫しないとあと9日で50キロを切るのは難しい気がしてきた。秘技400ml献血を残しておくべきだったと弱気になっている。
「秘技」と書いているだけあって、最後の追い上げや微調整的な意味でこの方は献血をダイエットとして捉えているのでしょうか。
やはり実施回数が限られている分、ここぞと言う時に献血で体重を減らそうと考えている人は少なくないのかもしれません。
ダイエットしてると体の心配をされるけど、月1くらいで血液検査してるから大丈夫????
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そして、血液検査結果が郵送されてきて、健康確認
それらが、無料ってのが嬉しい
この方はダイエット目的だけでなく、健康面やリラクゼーションなど、総合的な献血のメリットをうまくとらえているように思えます。
考え方次第で前向きにも捉えられるのが献血ダイエットのメリットでもあるでしょうか。
久しぶりに献血したら、立ち上がれないくらいたちくらみ。。。ダイエットと献血の相性はやはり悪いのだと判明
肯定的な意見から一転。血を抜く以上、やはり体質面などにおける相性がありますし、ダイエットしたいから!と張り切りすぎてはリスクを高めてしまうのもやはり事実です。
献血ダイエットは賛否両論、実行する時は自己責任で!
献血そのものは確かに、ボランティアとして素晴らしい行為です。
しかしダイエット目的だけで献血を行うのであれば…やはり自己責任で、しっかり正しい知識を理解した上で行わなければいけません。
何より、自分の血を提供する以上、健康面のリスクもゼロとは言えませんのでね。
実際、口コミを見ても賛否両論。皆が皆大絶賛していた訳ではありませんので、あくまでボランティア精神を持った上で献血を行うのが良いのでは?と個人的には考えます。
みなさんはどうでしょうか?
献血ダイエットについて、この機会に一度考えてみるのもよろしいかと。
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