カレーとダイエットの関係とは?
巷にはダイエット法というのがいくらでも散在していますが、この「カレーダイエット」その中でも珍しい方法の一つにあげられるのではないでしょうか?
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ダイエットというのは基本的に長期で行うものなので、我慢してストイックにやり続けることこそが正しいとは言えませんし、我慢をしすぎると「ストレス」が原因で太ることもあります。
ストレスは精神的にもリバウンドを起こしやすいリスクを伴うほか、ストレスホルモン・コルチゾールは直接的にエネルギー代謝を下げ肥満の原因を作ります。
ならば、こういう心身共に「美味しい」やり方が本当にあるのなら是非取り入れてみない手はないですよね!
カレーは高カロリー?
まず、一人前のカレーを作った場合の、カロリー数を見てみましょう。
ごはんはお茶碗一杯分より若干多めに設定してあります。
- 白米180g⇒302kcal
- カレールウ20g⇒102kcal
具なしカレーを作った場合、この段階で404kcal
少なくはないけど決して多くもない数字ですね。
では、これにさらに具材を入れてみましょう
- 牛もも肉50g⇒123kcal
- 玉ねぎ60g⇒22kcal
- じゃがいも20g⇒15kcal
- にんじん20g⇒8kcal
合計 572kcal となりました。
標準的な具材を入れた家で作るカレーなら1杯でこれぐらいのカロリーです。
どうでしょう? 食べ過ぎたらもちろんカロリーオーバーになりますが、これぐらいならさほど多いとは感じないのではないでしょうか。
さらに市販のカレールウでは「カレーダイエット」の人気に伴い、100kcal以下で食べれるカレールウが多く販売されています。
固形にさせないレトルトのものが多いようですね。
では一方、お店で提供するカレーのデータも見てみましょう
以下、カレーと言えば有名なチェーン店CoCo壱番屋のカロリーメニュー表です。
ポークカレー 761kcal
ビーフカレー 786kcal
甘口ポークカレー 728kcal
手仕込とんかつカレー 1411kcal
ロースカツカレー 1128kcal
チキンカツカレー 1141kcal
ビーフカツカレー 1182kcal
メンチカツカレー 1088kcal
フライドチキンカレー 988kcal
ハンバーグカレー 954kcal
シーフードカレー 837kcal
やさいカレー 826kcal
チーズカレー 941kcal
カニクリームコロッケカレー 1081kcal
家庭で作るカレーに比べれば全体的に高カロリーになりますが、入れる具材により大きくカロリーが変動していることもわかりますよね。
標準的なポーク、ビーフのみのカレーならさほど高くなく、次に野菜やシーフード、チーズと具材の数が増えるにつれカロリー数も上がり、フライ式のカツカレーなどのものになると一気に1000オーバー!までいっていますね。
「手仕込みとんかつカレー」なんて一皿で基礎代謝量のほとんどを持っていく破壊力です、確かにこれは太りそうですね。
どうやらカレーは入れる具材によって大きくカロリー数が変動するようです。
カレーにはスパイスがたくさん!
さて、具材によってカロリーが膨れ上がるということがわかったので、ここからは肝心の『ダイエット効果』についてお話します。
ズバリ!カレーダイエットの秘密とは、カレールウの中に含まれている様々な種類の「スパイス」にあります。
以下、一般でよくカレーに使われるスパイスをご紹介します。
【カレーに使われる代表的なスパイス】
- ターメリック⇒脂肪分解、燃焼効果、コレステロール値を下げる
- 唐辛子⇒辛味成分カサイプシンによりアドレナリン(ホルモン)が分泌され脂肪分解促進
- ニンニク⇒匂いの元である成分アリシンが、糖の燃焼を促進させ、エネルギー代謝を高めることにより脂肪燃焼を促す
- ショウガ⇒体温を上昇させ、脂肪を分解
- ガラムマサラ⇒血行を促進させ、新陳代謝を高める効果
- クミン⇒コレステロールの吸収を阻止する効果、美肌効果、抗酸化作用
- ナツメグ⇒便秘解消
- ローレル⇒消化吸収を促し胃腸を整える
- シナモン⇒血糖値の上昇を抑える、脂肪細胞を小さくする、血行促進させ代謝をあげる
- ブラックペッパー⇒エネルギー代謝に使わるホルモンの分泌を促進させる、脂肪燃焼、血行促進
- クローブ⇒胃を温める効果
など、大体どのスパイスにも血行促進や脂肪燃焼などの成分は含まれていますね。
またスパイスによっては少し違った効果も含まれているので、確かに組み合わせるととんでもないことになりそうです。
カレーダイエットは言い換えると、「スパイスダイエット」でもあります。スパイスを単体で摂取するよりも、カレーのように複数が混ざりあうことによってより高い「相乗効果」が期待できると言われています。
日本ではあまり複数のスパイスを混ぜて作る料理は見かけなく、あるとしたら本当にカレーぐらいですね。(エスニック料理では色々あると思いますが)
野菜で無理なくミネラルを摂取
身体に必要な五大栄養素のうちの一つである「ミネラル」は、カルシウムやリン、鉄分などの総称を指し、身体を構成する上で必須な成分です。
また生体機能の調整としても使われるのでとても重要です。
しかし、五大栄養素のうちの「ミネラル」や「一部のビタミン」は体内で作り出すことが出来ないため、食事から取り入れる必要性があります。
どうしてもつい一品で済ませてしまいがちのカレーなので、ミネラルやビタミンにも意識して具材を取り込んでみましょう!
ミネラルを摂取するには野菜を摂りいれるのがおススメです。
特に「パセリ」はや「ほうれん草」はミネラル合有量が多いので是非使ってみてください、カレーにも相性バッチリですしね!
他にも夏野菜(ナス、トマト、ピーマン、おくら、モロヘイヤ、ゴーヤ、ズッキーニなど)にはミネラル及び、ビタミン、カリウム、カロチンなどが多く含まれているのでこのあたりもおススメです。
カレーでダイエットするには
では次に、実際カレーを取り入れたダイエット法について見ていきましょう。
朝食にカレー
まず気を付けるべき点はカレーを食べる「タイミング」です。
・「夜」に食べるのは控えましょう。
その理由は、もともとカロリーが決して低いとは言えないカレーを夜に食べてしまうと、活動量の落ちる睡眠時にエネルギーを体内に吸収し溜め込んでしまう傾向があるのでダイエットに不向きです。
・食べるなら「朝」にしましょう!
スパイスに含まれる、脂肪燃焼や代謝を促進させる効果がその後のアクティブな活動と合わさりダイエット効果が見込めます!
直後だとちょっと苦しいですが、カレーを食べた後は、有酸素運動を行うのも良いとも言われています。
カレーダイエットは朝から仕事や学校に行く人にとても向いています。逆に家の中であまり動かないような場合だと効果を発揮しずらいので、ウォーキングやランニングを取り入れた方がいいですね。
2、3日おきにカレー
毎日食べるよりも2、3日おきに食べることをおススメします。
その理由はやはり低カロリー食ではないし、これだけを主食で食べるというのも栄養面で考えてよくはありませんので、他のものもしっかり食べたうえでカレーダイエットを取り入れましょう。
カレーの食べる量にも注目
また、家で作った場合のカロリー表では カレー一皿572kcalとなりましたが、当然これをおかわりしていくとカロリー数は跳ね上がります。気を付けましょう。
また、香辛料は「食欲促進作用」も引き起こします。
いつもの食事だと食べる量はあんま変わらないのに、辛い物を食べた時だけ急に食欲がわき、ご飯が進むだなんて経験ありませんか?
カレーあまりの美味しさに炊飯器の中のごはん全部ペロッと食べてしまってお腹パンパンになっちゃう人もいるほどです。
これじゃあ全く意味がないので、食べる時は少なくとも一皿600kcal台ぐらいを意識して、注意しましょう。
おすすめカレーレシピをご紹介
では、実際どんなカレーを作ってみましょうか。
ひとつダイエットらしい低カロリーかつ夏野菜を使ったレシピをご紹介します。
このカレー、なんと驚異の総カロリー 408.4kcal
その名も「ダイエットカレーライス」です。
カレー粉から作るタイプで、二人前のレシピとなります。
《カレールウの材料》
- カレー粉 大さじ一杯
- あいびき肉 100g
- たまねぎ 一個
- しょうが 大さじ1杯
- お湯 300cc
- ブイヨン 1個
- 鶏がらスープの素 小さじ1杯
- ブルーベリージャム 小さじ1杯
- 片栗粉 大さじ1杯
- 水 大さじ2杯
《その他使う材料》
- ごはん200g
- トマト2個
- おくら 6本
- レタス 2枚
材料はたったのこれだけ。でも本格カレーがきちんとできます。
《ダイエット・カレーライスの作り方》
①たまねぎは薄切り、トマトはざく切り、オクラもやや大きめにななめにカットしておきます。
②最初にカレー粉を炒めて、風味をUPさせます。
テフロン加工のフライパンを弱火で熱し、カレー粉を入れ、香りが出るまで炒めます。
テフロン加工のお鍋を使えばオイルを使わなくても良いので、カロリーダウンできます。
③ひき肉、たまねぎ、しょうがの順に炒めていきます
ひき肉を加え中火にし、パラパラにほぐれるまで炒めたら、塩こしょうし、たまねぎも加えて透き通るまで炒め、しょうがも加えてさっと炒めます。
炒めている途中にひき肉がはねたら弱火にして下さい。
④ブイヨンと鶏ガラスープの素、ブルーベリージャムを入れて煮込む。
お湯300ccを入れ煮立ったら、溶けやすいようにブイヨンを手で崩しながら入れます。
鶏ガラスープの素、ブルーベリージャムを溶かし弱火で5分煮込みます。
⑤水とき片栗粉を加え、とろみを付けます。
水で溶いた片栗粉を加え、おたまで混ぜながらとろみを付けます。
カレーに片栗粉を入れる時は片栗粉を混ぜながら入れます。お鍋に片栗粉を入れたら固まらないように手早くかき混ぜましょう。
⑥器にレタスを敷き、ごはん、トマト、オクラをのせます。
器にレタスを敷き、ごはんとトマト、オクラをのせます。 ボリューム感を出すのはダイエットに欠かせないテクニックのひとつ。
レタスを敷くことでボリュームが増したように見えます。
野菜は大きめにカットした方が食べごたえがあり、見た目にもボリュームが増します。⑦カレーをかけてできあがり。
※ご飯の量を1人100gから80gに減らすと33.6kcalもカロリーカット可能。総カロリーが374.8kcalまで落とせます
カレーダイエットのポイント
ただ漠然に好きなカレーを食べるのみではなくて、スパイスやカロリー制限、食べ時などいくつかのポイントを踏んだうえで食べることが重要なんです。
では、さらによりダイエット向きにメニューをカスタマイズしてみましょう!
ご飯を食べすぎない
太る原因の一番の理由は「炭水化物」です。これがダイエットの一番の天敵!
炭水化物には「糖質」が多量に含まれています。この糖質が多いと、食べ物を消化した際、血糖値が上昇します。
そしてこの血糖値を下げるためにインシュリンというホルモンの一種が分泌されこれが脂肪となり肥満体型を作るのです。
なので、もしダイエット向きにカレーをカスタムするのであればまず「ごはん」から見直しましょう
理想はごはんを減らせば減らすほど良いのですが(極端に言うとルウのみ)、それじゃあつまらないと思うので、工夫としてはごはんを「玄米」に置き換える、さらに「大麦」を混ぜご飯の量を減らしつつ同量にさせるなど工夫をこらせば、消化スピードが遅くなることで、満腹感も得られやすくなりますし、血糖値の上昇も抑えられダイエット効果が見込めます。
ルーをスープ状にする
ルーもさらにダイエット向きにカスタマイズすることが可能です。
どうしても固形のカレールウの塊では小麦粉を使っているので、カロリーが上がってしまうんです。
実は、小麦粉100gのカロリー なんと368kcalもあるんですよ!
ご飯よりもカロリーが高いとも言われています。
なので、小麦粉を一切使わず「カレー粉のみ」で作るスープカレーは、別名「脂肪燃焼系スープカレー」とも呼ばれるほど強力で、まさにダイエットに良いところだけを取り出したものなんです。
有名な方だと、2009年に菅義偉官房長官がこのカレースープダイエット法を取り入れ4か月で14kgもの減量に成功したことでも話題を呼びました。
カレースープダイエットは、コンソメスープなどでしょうがや野菜などを煮込み、カレー粉を入れ、塩コショウなどで味を調えるだけでパッと出来てしまう手軽さも人気の理由です。
手作りルーでスパイスを入れて効果アップ
よりオリジナリティかつダイエット効果に特化したカレーを作りたい方ならもういっそ「カレー粉」から作っちゃいましょう!
カレーの本当の面白みは「完全なオリジナル」にあります。
何十種類もあるスパイスの中から、自分で好きなものを混ぜて作りますが、ただ、相性もあるので、ここでは簡単に出来る一例をご紹介します。
是非ご自身で、味や風味、効能まで研究尽くしたオリジナルのカレー粉を作ってみてください
①カレー粉を作る
ターメリック、パプリカ、コリアンダー、ナツメグ、シナモン、カルダモン、ブラックペッパー、ホワイトペッパー、カイエンペッパー
を各小さじ一杯ずつすり鉢に混ぜ入れ、粉になるまでよくすりつぶしてください。
次にフライパンで弱火で炒めます。ターメリックの色が黄色からオレンジへと変わり他のスパイスの香りも十分に出来てきたら完成です。
②カレールウを作る
- バター(100g)を焦がさないように弱火で溶かし、小麦粉(200g)を入れます。小麦粉とバターを馴染ませながらそのまま20分ほど炒めると、とろ~っと茶色くなってきます。
- 次にブイヨン(50g)と作ったカレー粉を入れます。そのままじっくり弱火で水分を飛ばしていきます。
- 固形っぽくなってきたらお好みではちみつ(大さじ3杯)入れてください。辛口が好きな方は入れなくて結構です。
- 最後は四角いタッパーなどにぎゅっと詰め込み常温で冷やし、型を作ります。ある程度冷めたら冷蔵庫にしまいましょう。これでカレールウの完成です!
ルウづくりは基本、カレー粉、バター、小麦粉を使って作りますが、その他細かい製法は色々とあります。
カレールウを手作りすることによって、効能から香りまで”すべて自分で選べる”という部分がミソですので、是非カレー好きの方には挑戦していただきたいですね!
また、お店や市販のものの多くはどうしても味や食感重視になるため、カロリー面を軽視されがちです。(※中には低カロリールウをウリにしているものもありますが。)
自分で作る場合、カロリー面でも調整できるところが良いですね。
カレーダイエットのまとめ
以上、カレーダイエットについてお話してきました。まとめると、
- カレーは入れる具材によってカロリー数が大幅に変わる
- カレーダイエットの要はスパイスに有り!《主に脂肪燃焼や血行促進》
- 野菜を入れミネラルを意識したカレールウがおススメ
- カレーを食べる時間は「朝」、仕事や学校でエネルギーを思いっきり発散しよう!
- 栄養がかたよらないように2、3日おきに食べること
- 食べる量にも注意!600kcalぐらいで抑えられるよう調整しよう
- よりダイエットを意識するならごはんの量を減らすか工夫すること
- 究極のダイエットカレーは小麦粉を使わない「脂肪燃焼系スープカレー」
- 自分でスパイスを調合し、カレールウを作ることだって出来る「完全オリジナルカレー」は、カロリーも効能も自分の意のまま!
でしたね。いかがでしょう太りそうなカレーに対する「イメージ」が少し変わったのではないでしょうか?
冒頭でも述べたとおりダイエットはストイックにやり続けるのではなく”工夫”次第です。
皆さんも大好きなカレーダイエット取り入れて、今日から”美味しく”シェイプアップ生活始めてみませんか?
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