ホットヨガって何?
ヨガ自体の歴史は長く1300年頃に、元祖”ハタ・ヨーガ”が完成し、徐々に広まっていったと言われていまが、今回取り上げる”ホットヨガ”については、実は1970年にヴィクラムチョードリー氏が東京のヨガスタジオで開業したのが始まりだと言われています。
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なんと日本発祥のヨガだったんですね!
そもそもの始まりの理由は、チョードリー氏が東京の寒さに馴染めず思うようにヨガのポーズをとれなかった時、たまたま暖房器具をつけて行ってみたところ、身体が柔らかくなりポーズが取りやすくなったからだと言われています。
ホットヨガとは”高温多湿の環境下”で”ハタ・ヨーガ”のポーズをとるという新しい組み合わせのスタイルなのです。
ホットヨガは通常のヨガに比べ、筋肉がほぐれやすいのでポーズをとりやすくなるので、初心者にとってはハードルが下がるのでおススメなんです!
またどちらかというと、ホットヨガは大量の汗をかいて行うエクササイズのため”ダイエット”的な目的で通う人が多いです。(もちろんダイエット以外の健康管理面としても効果はあります。)
蒸し暑い中でヨガをする
ホットヨガのベストの環境下は室温が38℃、湿度は65%以上に保たれた場所が適しています。
この温度にする理由は、人間の身体が一番柔らかくなるのが38度前後の温度だからだそうです。
サウナのような猛烈に暑い室温ではないので、息苦しさや目眩などを感じることも少なく、暑がりの人でも結果的に気持ちいい汗をかけたとスッキリすることが多いようですよ。
もし、どうしても熱いのが苦手な方は低めの温度などのプログラムで対応してくれるお店もあるようですよ。
もともとは精神の安定のためのもの
元々、ヨガは心を落ち着かせるために考案されたものでした。
ホットヨガの複式呼吸で行う一定のリズムのポージングの動きによって身体の中で3つの神経伝達物質が分泌・増加されていきます。
【3つの神経伝達物質】
- GABA
- セロトニン
- βエンドルフィン
これらの物質はストレスケアに直接関わる重要な物質です。
GABAはアミノ酸の一種で、脳内のGABAレベルを増加させることにより、不安やうつ病を”抑制する効果”があると確認されています。
グリコ製品のチョコレートで「GABA」という物がありますが、まさに”メンタルバランスチョコレート”というスローガンなだけあって、このチョコを食べることによって脳内のGBAレベルを増加させ精神を落ち着かせることを目的に考案されたおやつだそうです。
セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれる物質で、自律神経のバランスを調整してくれる働きをします。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の二つがありますが、交感神経とは興奮や緊張した時に働く神経で、一方副交感神経はリラックスしている時に働く神経です。
人間が自然に生活する上で、この二つの神経がバランスよく働いているのが理想なのですが、過度なストレスを溜め込みすぎたり、長期間の緊張状態が続くと交感神経のみが活発になったり、逆にいつまでもぼーっとしていたり、ヤル気が起きないなどの無気力な状態は副交感神経が働きっぱなしの状態です。
どちらかだけというのも問題ですね、大切なのは両者ともバランス良く切り替えながら機能することです。
セロトニンは両者をバランスよく整えてくれ、自律神経の不安定さが引き起こす「自律神経失調症」などを防ぐことにも貢献します。
βエンドルフィンは運動をすると分泌する物質です。脳内麻薬のモルヒネと同じような作用があり、気分の高揚や幸福感、鎮痛効果などがあります。
マラソンなどで有名な”ランナーズハイ現象”(いつまで走っても疲れない、爽快感が続く状態)はまさにβエンドルフィンの影響です。
ホットヨガを行うことで、暑い…苦しい…と感じながらも体内でβエンドルフィンが分泌されることにより高揚感や幸福感を得ることができます。
発汗作用でダイエットに効果的
高温多湿で行う運動によって毛穴が開き、汗を分泌する腺”汗腺”を刺激し大量の汗をかくことができます。
ホットヨガを1時間行えば、なんと1リットルもの量の汗をかくと言われています。
冷え性の方や汗腺が衰えている方は、あまり”良い汗”をかけないようです。
良い汗というのは、水分をたくさん含む”老廃物”と一緒に流れるサラサラとした汗のことです。
汗をかきにくい人は運動をしてもあせの量が少なかったり、かいたとしてもドロドロとした嫌な臭いを発する汗だったりするようです。
ホットヨガは汗腺を刺激し強制的に発汗させるので、汗腺トレーニングとも呼ばれています。
発汗が良くなると代謝機能も回復し、エネルギー消費効率の良い痩せやすい身体へと変わります。
ホットヨガの効果は?
まだまだ他にもホットヨガのメリットはありますので見ていきましょう。
冷え性の改善
冷え性とは、身体が冷えることで、”血管が細くなり筋肉が凝り固まってしまう症状”をさします。
現代人に冷え性のひとが多いのはその生活環境にあります。
夏はクーラー、冬は暖房機器、衣類も快適、移動手段は車や電車、バイク、エレベーターなどと充実し歩くこともめっきり減りました。
人は環境に順応していくので、外界からの刺激が少なく、体温調整が必要ない環境の中でずっと生活していると調整機能も衰えてきます。
冷え性もまさに現代病の一種、低体温のままで問題ない環境下の中ずっと暮らしてきた結果の一つなんです。
ただ、冷え性は肩こり、便秘、むくみ、不眠、倦怠感、食欲不振、老化促進、生理不順などの原因を引き起こします。
当然、代謝機能も落ちてますので冷え性の人は太りやすいです。身体は温かい方が良いんです。
また、長時間同じ姿勢で行うようなデスクワークなども血流が悪くなることで冷え性の原因となります。
身体の芯から温め体温を上昇させるホットヨガを行なえば、血管は拡張され、血流もよくなります。
また同時にリンパの流れも良くなるので、むくみがとれ免疫力もあがります。
冷え性で筋肉が凝り固まっている人にこそホットヨガは是非取り入れてほしいエクササイズです。
ダイエット効果
高温多湿の環境で行うホットヨガを60分行えば、約330kcalの消費となります。
他のヨガの60分消費カロリーは200kcal前後なのにホットヨガは100kcal分以上も多いです。
その理由はもちろん高温多湿の中で行うポージングによる体温上昇、発汗作用が関わっているからです。
食べ物に例えるとなんと!カップラーメン1杯分に該当するカロリー数です。
また、始める前と最中もこまめに水分を十分に補給しておくとどんどん汗をかきやすくなります。
大量の汗をかくことで、基礎代謝が高まり、ダイエット効果が得られるということです。
まさにデトックス作用に特化したエクササイズですね!
むくみの解消
”むくみ”は血行不良やリンパの流れが悪いことが原因です。
身体の内側から温めることにより、リンパや血流が促進されしっかりと体内で循環し排出されるので、むくみが解消します。
肩こりの解消
人間の身体が最も柔らかくなる38℃前後の温度での柔軟運動を取り入れたヨガのポーズを行うことにより、筋肉がほぐれ、しなやかな身体となります。
またむくみと同様、”肩こり”も血行、リンパの流れが促進されることにより、”老廃物”として体内に蓄積された”乳酸”などの疲労物質がきちんと循環されるのでスッキリします。
便秘の改善
エクササイズ中たくさん水分を摂ることで便がやわらくなり、便秘解消につながります。
またヨガの動きはインナーマッスル、特に大腸に直接隣接している”腸腰筋(ちょうようきん)”という部位を鍛えることにより、大腸が刺激され活発に動くようになり排便を促す効果があります。
リラックス効果
呼吸法は大きく分けて”胸式呼吸”と”腹式呼吸”があります。
浅い呼吸と呼ばれるのが胸を膨らましてスピーディに行う胸式呼吸
一方、深い呼吸と呼ばれるのはお腹を大きく膨らませて行う腹式呼吸です。
呼吸は精神状態と密接に関わる関係があり、興奮や緊張状態の時は自然と浅い胸式呼吸となり、リラックスしていると深い腹式呼吸となります。
逆に言えば、呼吸法を操れば精神状態を自分でコントロールすることが出来るのです。
有名な過呼吸症候群という症状がありますが、 あれはまさに不安や緊張によって浅く早い呼吸がエスカレートし息苦しさが募っていき、その息苦しさを解消するために余計に早く呼吸をしなければと働く悪循環の呼吸法なのです。
【複式呼吸がなぜリラックスに作用するのかについて】
腹式呼吸は、お腹の横隔膜を広げることで深く息を吸いこむ呼吸です。このようにすることで、お腹のスペースが小さくなります。このことが重要な意味を持ちます。お腹のスペースが小さくなると、静脈が圧迫されて血液が心臓に戻ってこなくなります。すると交感神経が反応して血液を回そうとします。ここまでが息を吐き続けている状態です。ここで息を吸うと、一気に血液が心臓に戻ってきて、身体があわてて副交感神経を活性化させます。これによって結果的に、副交感神経の働きが強まっていきます。
ヨガで用いられているのはもちろん深い呼吸法の”腹式呼吸”です。
さらに鼻呼吸も組み合わせることにより、代謝アップも期待できます。鼻呼吸をすることで酸素を湿らせ、湿った酸素は血中に取り込まれる酸素量を増やします。
また、肺の隅々までしっかりと深く呼吸をする腹式呼吸により、”脂肪燃焼リパーゼ”を活性化させダイエット効果を得られます。口呼吸にくらべ鼻呼吸は20%もカロリー消費が高いと言われています。
一時期ロングブレスダイエットというのが流行りましたが、あれはまさに腹式呼吸を使ったダイエット法です。
また、複式呼吸を行うことによりお腹周りを包み込むインナーマッスル腹斜筋や腹横筋を鍛えることが出来るのでポッコリお腹を解消したり姿勢がまっすぐキレイになりますよ。
ホットヨガの正しいやり方
では、実際ホットヨガはどこに行けば出来るのかということについてお話します。
ホットヨガスタジオに通う
暖房機器や湿度調整が必要なのでホットヨガについては自宅で行うのは当然難しいと思います。
ホットヨガスタジオはどこにでもあるので、自宅や職場の近辺で探してみましょう!
ホットヨガは、主に働く女性をターゲットにしているので夜遅くまで営業している店も多く、会社の帰りなどにも気軽に立ち寄ることが可能です。(最近では、ホットヨガの需要が増えてきたため男性入店OKの店も増えてきました)
週に2、3回がおすすめ
効果のほどは人によってまちまちですが、週2.3回通えば3か月くらいから効果を実感できると言われています。(中にはたった1か月で3㎏落とす人もいるよいうです。)
ヨガは筋トレと違って、回復期間を設けなくてもいいので極端な話、余裕があらば毎日通ったって良いのです。
実際にダイエット目的の人で最初は週5以上のペースで通い、集中的に先に体重を落としてから週2.3のペースに変えるという方も多いようです。
ホットヨガは短期的なダイエットとしてみるのではなく、長くやり続けることによって健康状態や美容、体型をキープすることが出来ます。
おすすめホットヨガスタジオ
まずは業界最大手ホットヨガスタジオ『LAVA』を抑えておきましょう!
東京都内だけでも40店舗以上あり、北は北海道から南は九州まで300店舗以上、全国区で展開しています。
ホットヨガと検索すればまずこのグループが出てくるので、LAVAを基準に色々と他の店と比べてみるのも良いかもしれませんね。
ここのスタジオを選ぶメリットはまさにその店舗数の多さを活かした「追加料金なしで2店舗通える」というスタイルをとっていることです。
例えば、会社の近くで通う店を1店舗決めたら、もう1店舗は休みの日などに通う自宅付近で選べるといった感じです。
これはなかなか良いのではないでょうか? 習い事というのはいかに自分の生活の中に落とし込むことで長続き出来ますよね。
気がむいた時にいつでもすぐにでも行けるというのは、それだけでユーザーにとっては大きなベネフィットであり、「よし行こう!」というきっかけになります。
また業界最大手なだけに男性利用可の店舗も多々あるそうです。
もし、男性でホットヨガに通いたいのに女性限定で中々通えないと思っている方がいたら、まずは”LAVA”で通える店舗を探してみるのも良いかもしれませんね。
ホットヨガ自体の効能は男性も女性も同じなので、出来たら男性も積極的に行ってみるべきです。
一店舗分の料金で、もう一店舗お好きな店舗に通える“プラス1(ワン)”制度。
平日は会社近くで、休日は自宅近くで、あなたのライフスタイルに合わせた通い方が可能になります。今までで一番いいオトコ
ココロもカラダもたくましいLAVA男を目指そう
ホットヨガの効果まとめ
以上、ホットヨガについてお話してきました。まとめると、
- ホットヨガのルーツは1970年にヴィクラムチョードリー氏が東京の気温の寒さ対策に取り入れたことで始まった。
- ホットヨガのベストの環境下は室温38度、湿度65%の環境下で行うこと。身体が一番柔らかくなるのに適した室温のため
- もともとヨガは精神安定のために考案されたものである。ヨガを行うと精神を安定させる神経伝達物質が分泌される GABA、セラトニン、βエンドルフィン
- ホットヨガは1時間で330kcal消費、そして1ℓもの汗をかくのでダイエット及びデトックス効果が期待できる
- またホットヨガを行うことにいより冷え性、むくみ、肩こり、便秘解消にも役立つ
- ホットヨガの呼吸法はリラックス状態へと導く腹式故郷法を用いる
- まずはホットヨガスタジオに週2.3日程度から通ってみよう!長くずっとやり続けることが効果的!
とお話してきました。ホットヨガは女性のイメージが強いと思いますが、男女関係なく美容、健康、ダイエットと3拍子揃ったとても良い健康法です。
また、日々の喧騒に疲れ自律神経が乱れている人にも、心をリラックスさせ落ち着きを取り戻すのにも適しています。
ではさっそく最寄りのヨガスタジオを探してみましょう!大抵の店舗はお試し体験や料金でやっているのでまずは軽い気持ちで行ってみてください
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