じゃがいもがダイエットにいい秘密は？

どんな食材であれ、ダイエットにいいと判断するにはそれなりの根拠が必要です。

そこでまずは最初に、じゃがいもとダイエットの関係性について解説することにしましょう。

じゃがいものカロリーについて

人間の体は単純に言えば、食事でカロリーを摂取し、それをエネルギー源として日々の活動が成り立っています。
しかし、消費できるカロリーには人それぞれ限度がある為、消費カロリー以上のカロリーを食事で摂取してしまえば身体に溜め込まれることになります。
これがいわゆる「太る」仕組みですね。

その為、ダイエット目的でカロリーカットする方法は身体の仕組み的にも理にかなっているので幅広い人に有効なダイエット法と言えるでしょう。

ではカロリーの観点からみるとじゃがいもはどの程度の食材なのでしょうか？

同じ炭水化物だからご飯と同じぐらいでしょ…と思ったら、大間違い。

• ご飯：168Kcal（100gあたり）
• じゃがいも：76Kcal（100gあたり）

見ての通り、じゃがいもはご飯の半分以下という、以外にも低カロリーな食材なのです。

この点だけ見ても、ダイエットに向いている食材であるのは納得ではないでしょうか。

レジスタントスターチの魅力

じゃがいもとダイエットを語る上で欠かせないのが、含まれている「でんぷん」です。

レジスタントスターチ、日本語では「難消化性でんぷん」と呼ばれる成分で、このレジスタントスターチこそじゃがいものダイエット効果における大きなカギを握っています。

実はレジスタントスターチは整腸作用や生活習慣病の予防などに効果があると言われているのですが、「エネルギーになりにくい」というのも大きな特徴の一つです。

つまり、でんぷん（炭水化物）ではあるものの、エネルギーになりにくいため食べても太りにくい。だからじゃがいもは炭水化物であってもダイエット向きの食べ物なんですね。

腹持ちがいいから食べ過ぎない

食べ過ぎがダイエットの大敵であるのはもはや常識でしょう。

食べ過ぎると摂取カロリーが増えて消費しきれなくなりますから、この考え方はごくごく当然の発想です。

特にダイエット中の場合は普段よりカロリーを抑えたい訳ですし、お腹を膨らませるうえでも、空腹感を抑えるうえでも「腹持ちの良い食べ物」は非常に重宝されます。

その点、じゃがいもの腹持ちはというと・・・

ご飯と比べるとおよそ2.5倍もお腹にたまって、満腹感を持続させてくれます。
またパンと比べた場合でも、およそ3倍もの腹持ちの良さがあると言われています。

その理由としては、じゃがいもが体内で分解される際に出るペプチドが、脳からの満腹ホルモン分泌に働きかける点。
さらに、じゃがいもに含まれるでんぷんは粘度が高く水分を吸収しやすいため、胃に長くとどまり、満腹感が持続すると言われているのです。

カロリーはご飯の半分以下でありながら、腹持ちは倍以上。

じゃがいもは食べ過ぎ防止の観点からみても、ダイエット時に適した食材であるのが良く分かりますよね。

美肌効果も期待できる！

じゃがいもで美肌…。
確かにちょっとしっくりこない人もいるでしょうね。

ところがじゃがいもには、ミカンに迫るほどのビタミンCが含まれているのをご存知でしょうか？

ビタミンCは、言わずと知れた美肌にとって大切な栄養。
コラーゲンを体内で合成する際に欠かせないため、女性からすれば特に注目している栄養かと思います。

また、むくみも美肌・美容の大敵ですが、そのむくみ改善に重要な働きをもたらすカリウムまでじゃがいもには含まれているのです。

ビタミンC、カリウムの美容効果。さらに前述したレジスタントスターチには整腸作用がある為、体の内側から美肌を目指す人にとってもじゃがいもはおすすめの食材です。

じゃがいもの上手な食べ方

じゃがいもダイエットの大きなポイントは「食べ方」です。

ご存知、じゃがいもは様々な料理に使われる万能食材ですが、どのような食べ方がダイエットには適しているのでしょうか。

食前にじゃがいもを食べる

じゃがいもダイエットはただ単にじゃがいもを食べるだけでなく、「食べるタイミング」が非常に重要です。

ベストは食前。

理由は単純で、既に述べたようにじゃがいもは満腹中枢に働きかける特性を持っているため、食前にじゃがいもを食べることによりある程度の満腹感を誘うようにする為です。

目安としては、食事の30分ほど前にじゃがいもを一個食べると良いでしょう。

オススメのレシピ

では気になるじゃがいもの食べ方について、ダイエット向けのおすすめレシピをここでいくつかご紹介しましょう。

電子レンジで少しエコ～じゃがいもの茹で方

材料
じゃがいも1～2個

cookpad

まずは基本中の基本。
じゃがいもダイエットの基本は、じゃがいもを皮つきのまま加熱してそのまま食べる方法です。
この方法であればビタミンCも失われにくく、また冷やしてから食べることでダイエットに重要なレジスタントスターチの量がおよそ2倍になるとも言われていますので、ぜひ積極的に取り入れてみてください。

ダイエット?ノンオイルでポテト

材料
じゃがいもお好みで
塩適量

cookpad

ただ単にゆでたじゃがいもだけだと飽きてしまう…。
そんな時は香ばしく、ノンオイルのフライドポテトテイストで調理しましょう。
油を使わないからヘルシーですし、皮までまるごといけますのでダイエットにはぴったりです。

綺麗に痩せられそうなソイスープ☆ポテト編

材料 （スープボール２杯分）
じゃが芋の薄切り2個分
玉ねぎの粗切り半分
コンソメ(顆粒が楽) 3振りくらいかなあ
豆乳 全体の90%

cookpad

スープとも相性ピッタリのじゃがいも。
豆乳を使った低カロリーでヘルシーなこのスープなら、飽きずに、そして手軽にじゃがいもを摂取できるでしょう。
温かいスープを飲んで体を内側から温めることにより、代謝アップにも期待できますよ。

ダイエットでじゃがいもを食べる時の注意点

じゃがいもを使ったダイエットは確かに多くのメリットがありますが、逆に落とし穴があるのもまた事実です。

じゃがいもを毎日食べているのに痩せない…。

そんな事態に陥られないためにも、じゃがいもダイエットの注意点をここでチェックしておきましょう。

じゃがいもの食べ方によっては高カロリーに

じゃがいもと言えばどんな料理・食べ方をイメージしますか？

フライドポテト、ポテトチップス、じゃがバターetc…。

どれも代表的なものばかりですが、じゃがいもは油との相性が良いため、上記のように油を使用した料理（バターやマヨネーズ含む）も数多く存在する食材です。

しかし油を使った料理だと、低カロリーなじゃがいもも逆に高カロリーな食べ物に様変わりしてしまうことを忘れてはいけません。

せっかくご飯の半分以下のカロリーであっても、そのメリットが台無しになってしまいますので「油×じゃがいも」の組み合わせには特に注意しましょう。

食べ過ぎると太る

じゃがいもはご飯やパンなど、他の代表的な炭水化物と比べると確かに低カロリーです。

しかしだからと言って、好きなだけ食べても良い訳ではありません。

あくまで適切な量を守ってこそ、普段の主食と比較してのカロリーカットを実現できますので、トータルでのカロリーを計算しながら食べるようにしましょう。

また、じゃがいもはそれ自体の味を楽しむと言うより、調味料で味付けして食べることの多い食材である点にも注意が必要です。

調味料の使いすぎで糖質が高くなる、カロリーアップしてしまうなどのパターンに陥られないよう、調理法や味付けの仕方に対する心がけも忘れないでください。

じゃがいもダイエットの口コミ

身近にじゃがいもダイエットを行っている知り合いがいない人の場合、体験者の声はやはり気になることでしょう。

元来、ダイエットには不向きであるとのイメージが少なからずあったじゃがいもだけに、なおさら慎重にもなるかもしれませんしね。

ここからはじゃがいもを用いたダイエットを実践している人の口コミを、SNSからいくつかピックアップして紹介することにします。

口コミ

じゃがいもダイエットとゆうのを始めましたが、逆に太りそうです

Twitter

じゃがいもダイエットの結果…
1ヶ月で2.4キロ落ちた…

Twitter

体重測定〔夜〕
55.1㎏ 〔?0.8㎏〕

じゃがいもダイエットの成果かな
あんまり苦痛じゃなかった
でもカテキョの時に休憩のお菓子食べちゃった

Twitter

じゃがいもダイエット一日目。夜ご飯じゃがいも二個。腹持ちかなりいい。この調子。

Twitter

じゃがいもダイエットしてみてるのですが、確かに量の割には満腹感があります。お通じも良くなります。ちゃんとつづければ痩せる感じがします。

Twitter

口コミまとめ

口コミを見ていてまず最初に感じたのは、やはり「じゃがいも＝太る」と考えている人がかなり多く存在すること。
多くの人がじゃがいもダイエットに対して半信半疑というか…、中には太るような気がするけど初めてみた、なんて方もちらほら見受けられました。

ところが実践してみると、その効果に驚く人が多いのもじゃがいもダイエットの面白いところです。
腹持ちの良さもあってか、案外我慢しすぎにダイエットできる点が多くの支持を得ていましたね。

やはり食事をメインとしたダイエットは我慢やストレスが大きな壁ともなりますので、腹持ちの良いじゃがいもは継続しやすいダイエット向きの食材と言えるかもしれません。

実は低カロリーなじゃがいもを上手に使ってダイエットしよう

知られざるじゃがいものダイエット効果はまだまだ世に広まっていないように感じます。

確かにじゃがいもそのものは味が単調なため、飽きそうなイメージが強いのも少なからず影響しているでしょうか。

しかしながら多くの料理にじゃがいもが用いられているのは、それだけ使い勝手が良いからに他なりません。
例えばスープに入れて使うにしても、スープ自体の味を変えるだけで様々なレパートリーが楽しめますからね。

「じゃがいもだけを食べるダイエット法」ではない点も恐らく続けやすさのポイントでしょう。

少なくとも前述の口コミを見ても分かる通り、やってみると「意外にも良い」と感じられるのがじゃがいもダイエットの特徴です。

気になっている方は、まずは自分自身で一度試してみてはいかがですか？