脇腹に肉がつく理由
そもそも、なぜ脇腹にお肉がついてしまうのでしょうか?
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その理由から見ていきましょう。
骨の歪み
脇腹には腹斜筋という筋肉がついています。
この腹直筋が衰えてくると、無駄なお肉がつくようになるのです。
ではなぜ腹斜筋が衰えるのか?
その理由の一つに、「骨の歪み」が考えられます。
長時間スマホを観ていたり、かかとの高い靴を履いていたりする人は多いと思いますが、これらの行為は現代社会特有であり、人間が本来もつ骨格には不向きです。
その結果、猫背になってしまう人が増えています。
猫背になると肋骨自体が下を向き、その並びに歪みが生じるのです。
この肋骨の歪みが腹斜筋や腹筋に悪影響をあたえ、脂肪がつきやすい脇腹になると言われています。
加齢とともに筋肉が衰える
腹斜筋が衰えてくるもう一つの理由に加齢があります。
人間の筋肉は何もトレーニングをしない場合、20代前半をピークに衰え始めます。
40代になると、20代前半と比べて半分くらいにまで筋肉が減っている人もいます。
男性にありがちな中年太りとは、腹斜筋を含むお腹周りの筋肉が衰えてしまうことが原因なんです。
仮に20代前半のころと同じ量を食べていても、筋肉が衰えてしまった30代、40代ではカロリー消費量が少ないため、脇腹を始めとした体の様々な場所に余分なお肉が付いてしまうのです。
皮下脂肪は落としづらい
脇腹についてしまったお肉、これのほとんどは実は皮下脂肪です。
皮下脂肪とは本来つきにくいものですが、一度ついてしまうと落とすのは非常に大変です。
ダイエットのために食事制限をする人がいますが、皮下脂肪がついている場合、食事制限では痩せることができません。
皮下脂肪を落とす方法、それは運動をして皮下脂肪を燃焼させるしかない、ということを覚えておきましょう。
脇腹を効率よく痩せる方法
さて、脇腹についてしまった皮下脂肪を落とすには、運動をして腹斜筋を鍛えることが必要なのが分かりました。
しかし、一体どんな運動をすれば効率よく脇腹の皮下脂肪を落とすことができるのでしょうか。
ここからは、脇腹を効率よく痩せる方法についてご紹介していきます。
ひねり運動
脇腹を鍛えることができる運動、それはひねり運動です。
その代表的なものを3つご紹介します。
ツイストクランチ
まず一つ目はツイストクランチと呼ばれる運動です。
そのやり方は、以下の通りです。
- 床に仰向けに寝ます。
- 足をそろえて膝を90度にし、足を少し浮かせた状態にします。
- 両手は首の後ろあたりに添えてください。
- 腹斜筋を意識しつつ、息を大きく吸いこんでください。
- 息を吐きながら頭を起こして右ひじをおへその上の持っていきます。(ひじがおへそに付かなくてもOKです)
- ゆっくりと息を吸いながら③の状態に戻します。
- 反対も同じように行います。
これを繰り返します。
この運動のポイントは、⑤の動作の時に、同時に左ひざを引きつけて右ひじに近づけることです。
また、腹斜筋を常に意識し、手や足の反動を利用しないようにしてください。
速くやる必要はありませんので、息を吐きながら腹斜筋をひねり、一番ひねった状態で数秒とめるようにしてください。
どの運動で同じですが、速く回数をこなすことよりも、正確に正しいフォームでしっかり負荷をかけながら行うほうが効果的です。
ツイスト
二つ目はツイストと呼ばれる運動です。
そのやり方は、以下の通りです。
- 床にあお向けに横になります。
- 足を持ち上げてヒザが90度になるように上げておきます。(ここまではツイストクランチと同じです)
- 胸の前で両手をにぎって手を伸ばしていきます。
- 上半身も持ち上げて握った両手が右太ももの外側にいくように、上半身をひねります。
- そのまま左側にもひねっていきます。
これを繰り返します。
この運動のポイントは、ヒザを揃えて行うことです。
そうすることで腹斜筋を強くひねることができます。
また、常に腹斜筋を意識し、お腹の筋肉に緊張感を保つ(=力を抜かない)ことも大切です。
ベントレッグツイス
三つ目はベントレッグツイストです。
そのやり方は以下の通りです。
- 床に仰向けで横になる。
- 膝を曲げたまま、太ももが床に垂直になるように足を上げます。
- 手は少し開いてバランスをとります。
- 息をゆっくりと吐きながら、上げている足を右側に倒していきます。
- 足が床に着かないあたりまでいったら、息を吸いながら②の体勢に戻します。
- 左も同様です。
- ②の状態に戻す。
これで1セットです。
ベントレッグツイストのポイントは肩を床から離さないということです。
肩を床から離してしまうと、腹斜筋への刺激が弱まってしまいます。
また、腕の力ではなく、脇腹の筋肉を使ってひねるようにしてください。
どのトレーニングにおいても、正しいフォームで行うことが重要です。
そして、正しいフォームとは、たいていの場合負荷が高く、やっていてしんどいはずです。
そのため、より楽なフォームでトレーニングをしがちですが、楽なフォーム=間違ったフォームであり、効果はないということを覚えておいてくださいね。
姿勢を正して生活する
猫背が肋骨の並びを悪くし、腹斜筋を衰えさせる原因となることはご紹介した通りです。
ということは、猫背にならない、つまり正しい姿勢で生活することが重要です。
特に近年問題となっているのがスマホです。
スマホを観ている時、ほとんどの人が覗き込むような猫背になっています。
スマホを観るのが悪いとは言いませんが、猫背になってみるのではなく、背筋を伸ばしてみることを心がけた方が良いでしょう。
また、スマホ以外でも自然と猫背になって生活している人は沢山います。
普段歩く時や椅子に座っている時など、腹筋と背筋を使って真っ直ぐな姿勢を保つことを心がけてください。
たったこれだけのことですが、それでも代謝量がかなり変わり、太りにくくなります。
ストレッチする
筋トレが苦手な人はストレッチで体を伸ばすだけでも効果があります。
伸ばすべき場所は股関節の筋肉です。
股関節の筋肉が硬くなると、血液やリンパの流れが悪くなります。
そうなると老廃物が溜まりやすくなり、体の様々な部分に蓄積されてしまいます。
代表的な例が足につくセルライトです。
実はセルライトとは、排出されずに固まってしまった老廃物のことなんです。
同じように、老廃物が脇腹あたりに溜まって太ってしまうこともあるので、そうならないようにストレッチを行い、血液とリンパの流れが良くなるようにしましょう。
脇腹が引き締まると?
トレーニングによって脇腹が引き締まってくると、見た目の美しさとは別に、健康面にも良い効果が出てきます。
むくみが解消される
脇腹痩せの方法として股関節のストレッチをご紹介しましたが、このストレッチによって老廃物の排出が促進されるとむくみの防止・解消ができます。
というのも、むくみとは、本来排出されるはずの老廃物や余分な水分が体内に残ってしまうことでおきる現象だからです。
むくみが酷くなると、それだけで太って見えるので、脇腹をひきしめてむくみもしっかりと解消しておきたいところです。
冷え性改善に向かう
正しい姿勢や股関節のストレッチなどを行って脇腹を引き締めると、血液やリンパの流れが良くなります。
それによって、むくみが防止・解消されるだけでなく、冷え症にも効果が出てきます。
なぜならば、冷え症とは血行が悪くなっていることが原因で起こるからです。
冷える部分を温めることも重要ですが、体内の血流を良くすることも冷え症対策にとても効果的なんですね。
リバウンドしにくい体質になる
食事制限などによる無理なダイエットを行った場合、その後にリバウンドすることが多々あります。
一時的にカロリー摂取を控えても、元の食生活に戻せばまた太ってしまうという訳です。
その点、トレーニングによって脇腹を引き締めた人はリバウンドしにくいと言われています。
それは基礎代謝量の増加が関係しています。
脇腹に限らず、全身に筋肉がついてくると基礎代謝が上がります。
つまり、呼吸や瞬き、体温調節などの基本的な活動によって一日に消費されるカロリーが増える訳です。
このように基礎代謝量が増加すれば、ある程度の量を食べても消費することができるので太りにくいのです。
脇腹ダイエットにおすすめの器具をご紹介!!
脇腹を引き締めるためにはツイストクランチ等のトレーニングを行うのが効果的ですが、ダイエット器具を使用することで、より効果的なトレーニングを行うことができます。
なかでも比較的安価でトレーニングに使いやすいダイエット器具を二つご紹介しておきます。
腹筋ローラー
1000円前後から販売されているので、お手軽に始められるダイエット器具です。
しかし、安価な割に効果は大きいので、私も愛用しています。
一般的な腹筋ローラーの使い方は、膝まづくような態勢になって、そこからローラーを前方に動かしていきます。
床すれすれまで体を伸ばしたら元の姿勢に戻ってくることで、腹筋、背筋、腕などを鍛えることができます。
ただし、このやり方で鍛えられる腹筋とは腹直筋(いわゆるシックスパック)の部分です。
脇腹の腹斜筋を鍛えるには、通常のやり方をアレンジする必要があります。
そこでそのやり方をご紹介します。
まず、膝まづく姿勢になるところは通常と同じです。
この体勢から、おへそを起点として、右肩の方へ体を伸ばしていきます。
つまり、通常よりも斜めに伸ばしていくのです。
伸びきったら元の姿勢に戻し、今度は左肩の方へ伸ばしていきます。
この時、両ひざを揃えておくことがポイントです。
両ひざを揃えておくことで、自然と腹斜筋に力が入るようになります。
普段腹筋ローラーで腹筋を鍛えている人でも、この斜めに伸ばしていくという動作はまた別の筋肉を使うので、床すれすれまでいくことができないかもしれません。
これまでトレーニングを行っていなかった人なら尚更難しいと思います。
そんな時は、無理に床すれすれまでいかずに、「これ以上伸ばしたら戻ってこれない」という自分の限界寸前まで伸ばせばOKです。
毎日トレーニングを続けていくうちに徐々に床近くまで伸ばせるようになっていきます。
腹筋ローラーは伸ばすときと戻るときの両方を行ってこそ効果のあるダイエット器具です。
戻ってこれないほど伸ばして床に身体がついてしまうよりは、戻ってこれる範囲で行うようにしましょう。
ちなみに、初めて腹筋ローラーを使う人は数回で充分です。
それでも翌日にはびっくりするほど腹斜筋にきいていると思いますよ。
ワンダーコア ツイスト
ワンダーコアの進化版、それがワンダーコア ツイストです。
従来のワンダーコアで腹斜筋を鍛える場合、追加でツイストボードを購入する必要がありましたが、ワンダーコアツイストには、最初からその機能がついています。
ワンダーコア自体がお腹周りのトレーニングにとても効果的なので、オススメのダイエット器具の一つです。
発売されてからかなり経ちますが、確かな効果があるので、未だに愛用している人が多いですね。
値段は1万円をすこし超えるくらいですが、長く使える器具ですし、脇腹以外の筋肉も鍛えることができるので、試してみるのも良いと思います。
脇腹ダイエットで引き締まったスレンダーボディを目指そう
脇腹のダイエットは見た目の美しさだけでなく、冷え症やむくみ対策にも繋がります。
普段の生活ではあまり使うことのない腹斜筋を鍛えることで引き締まった脇腹が手に入るのですが、トレーニングで鍛えるという行為にはそれなりに忍耐力がいります。
週に2~3回のトレーニングを続けていくことで徐々に腹斜筋が鍛えられ、美しくくびれた体になっていくのですが、そこまでには最低でも2~3ヵ月はかかると思ってください。
「すぐに痩せたい」「運動せずに楽して痩せたい」という人は多いと思いますが、運動を伴わない脇腹ダイエットは成功しません。
ダイエットサプリを飲むのも勿論よいことなのですが、それと併せて効果的な運動を行う必要があるということを忘れないでくださいね。
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