デキストリンとは


トクホや健康食品を活用している方なら、一度は目にしたことのある「デキストリン」。

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耳にしただけだと、添加物か何かかと思ってしまいますよね。

しかも、デキストリンに「難消化性」とつく場合もあって、同じ成分なのか気になっている方も多いはず。

まずは、あまり聞きなれないデキストリンについて、そして「難消化性デキストリン」との違いについて見ていきましょう!

デキストリンと難消化性デキストリンの違い

デキストリンと難消化性デキストリンは、どちらもトウモロコシから抽出されたデンプン

大きな違いは、糖質か食物繊維かということ。

デンプンには、糖質と食物繊維が含まれており、加工などをされることで糖質のデキストリン食物繊維の難消化性デキストリンに分かれるんです!

デキストリンは糖質であるため、体に吸収されやすい特徴を持ち、食品添加物として活用されています。

一方で、難消化性デキストリンは、水溶性の食物繊維であり、糖質や脂質の吸収を抑えたり、腸内環境を整えたりする働きが期待できます。

このような健康効果から、健康食品や医薬品などに活用されることが多いんです!

どちらも抽出方法は一緒ではありますが、利用される方法は異なるようですね。

難消化性デキストリンはトクホ製品に入ってる?

難消化性デキストリンには、糖質や脂質の吸収を抑制したり、腸内環境を整えたりなど、健康効果が高いことからトクホ製品にも活用されています。

トクホとは、消費者庁が認定する特定保健用食品の通称であり、以下のように定義されています。

特定保健用食品
健康増進法第26条第1項の許可又は同法第29条第1項の承認を受けて、食生活に
おいて特定の保健の目的で摂取をする者に対し、その摂取により当該保健の目的が
期待できる旨の表示をする食品

消費者庁

つまり、トクホは、医薬品とは異なるものの、症状の改善などに一定の効果が期待できる食品で、消費者庁の許可を得ている信頼性の高いもの。

このトクホに認定されている食品の数は1000品目以上ありますが、難消化性デキストリンはそのうちの30%に使用されているんです!

使用されている多くは、血糖値の上昇を抑制する、糖や脂肪の吸収を抑制する、腸の調子を整えるなどと言った目的のもの。

これらの効果は、健康に良いだけでなく、ダイエットにも効果がありそうですよね!

難消化性デキストリンのダイエット効果


難消化性デキストリンは、大きく分けて6つの効果があり、高いダイエット効果が期待できます。

どのような効果があるのか、一つずつ確認していきましょう!

血糖値の急な上昇を抑える

血糖値が急激に上昇すると、糖分を処理するためにインスリンと呼ばれるホルモンが多く分泌されます。

このホルモンには、血糖値の上昇を抑制する働きがありますが、一方で糖を脂肪細胞に取り込み、蓄積する働きがあるのです。

そのため、血糖値の急激な上昇は、脂肪を蓄積しやすくなり、肥満になりやすいということになりますね。

難消化性デキストリンは、肥満を招く血糖値の急激な上昇を抑制し、糖分の吸収をゆるやかにしてくれるんです!

糖分の吸収がゆるやかになれば、肥満を予防できますし、糖尿病や高血圧などの病気になるリスクも軽減することもできます。

中性脂肪を低下させる

中性脂肪と言えば、体に付いた柔らかい贅肉をイメージする方が多いでしょう。

難消化性デキストリンは、脂肪の吸収をゆるやかにし、食後の中性脂肪の上昇を抑制することが実験から分かっています。

また、難消化性デキストリンを3か月摂り続けることで、中性脂肪と総コレステロールが低下することも明らかになっています。

中性脂肪と総コレステロールが高い場合、高脂血症が起こりやすくなると言われており、動脈硬化や脳卒中などに繋がる恐れがあります。

難消化性デキストリンは、中性脂肪などを低下させることで、さまざまな病気を引き起こす原因となる高脂血症の改善が期待できるのです。

内臓脂肪を減らす

ポッコリとしたお腹が気になるメタボリックシンドロームの原因とも言われている内臓脂肪。

難消化性デキストリンを摂取することで、この内臓脂肪を減らす効果があることが実験で分かっています。

実験では、難消化性デキストリンを3か月摂り続けた結果、内臓脂肪の面積が44%減、そしてウエスト周径も-10cmになったというデータがあります。

内臓脂肪は、普段の運動や食生活などからではなかなか改善できないため、難消化性デキストリンはダイエットに最適ですね!

腸の働きを整えてくれる

水溶性食物繊維である難消化性デキストリンは、便秘と言った腸の不調に効果的。

水溶性食物繊維は、便の量を増やしたり、便を柔らかくしたりして排便を促進してくれるというのが特徴の一つです。

実験では、難消化性デキストリンを10日間摂取すると、排便回数と排便量ともに増加したということが分かっています。

また、腸内で善玉菌を増加させ、腸内環境を整える効果が高いことから、下痢症状の改善にも効果が期待できます。

ミネラルの吸収をサポートする

食物繊維は、ミネラルの吸収を邪魔するとこれまで言われてきました。

しかし、水溶性食物繊維の難消化性デキストリンは、糖や脂肪の吸収を抑制するだけでなく、ミネラルの吸収を促進することが明らかになってきました。

これは実験で明らかになっており、難消化性デキストリンを食べたマウスの方が、カルシウムやマグネシウム、鉄、亜鉛の吸収率が増加したそうです。

ミネラルは、生活の中でなかなか吸収されにくい成分であるため、ミネラルと難消化性デキストリンを一緒に摂取したいところですね!

満腹感が得られる

難消化性デキストリンは、体内に取り入れられると水分を取り込んで膨張し、胃の中に長時間停留します。

これにより、少し食べただけでも満腹感を得られるようになり、食べ過ぎ防止にも効果的です。

難消化性デキストリンの摂取方法


難消化性デキストリンを使ったダイエットを成功させるには、効果をしっかり発揮できるような飲み方をすることが大切。

効果的なタイミングや、目安となる量などを頭に入れて、憧れの体型に近づいていきましょう!

粉末や飲料などから選ぶ

粉末タイプや飲料タイプ、サプリタイプなどの種類がある難消化性デキストリン。

粉末タイプのものだと、飲み物などに溶かして手軽に飲めるものが多く、飲料タイプのものだとカロリーゼロのものやカフェインが含まれていないものなどが販売されています。

特に、粉末タイプの中には、女性にうれしいコラーゲンやヒアルロン酸などが含まれているものもあります!

自分の生活スタイルや飲みやすさなどに合わせて、続けやすいタイプのものを選ぶようにしましょう。

効果的な飲むタイミング

難消化性デキストリンの効果を上げるためには、食前もしくは食事と一緒に摂るのがポイント!

難消化性デキストリンは、糖や脂肪の吸収を抑制する働きがありますが、食事の前に体に取り入れておかなければ効果を発揮しづらくなります。

食べ物が腸を通過する前に取り入れておくことが大切なので、食前や食事中に摂るようにしましょう。

一回のデキストリンの量

難消化性デキストリンは、健康効果が高いものの、飲み過ぎてしまうとお腹がゆるくなるなどの症状が出ることもあります。

摂取量に関しては特に規定があるわけではありませんが、多く飲み過ぎても効果がすぐには出ません。

摂取量としては、1日3~10g程度に抑えておく方が望ましいでしょう。

難消化性デキストリンは、汁物に混ぜたり、料理に加えたりしやすいので、不足しがちな食物繊維を手軽に取ることができますね。

また、1日の目安となる量を一気に飲むのではなく、1日の食事ごとに分けて飲むようにしましょう。

お腹の調子と相談しながら毎日の食事の際に取り入れるようにすると、体に負担なく、健康的にダイエットすることができますよ!

運動や食事管理も一緒に行う

血糖値の上昇を抑制したり、内臓脂肪を減らしたりするなど肥満予防効果の高い難消化性デキストリン。

しかし、難消化性デキストリンを飲んでいるからと言って、食事を食べ過ぎたり、運動をおろそかにしたりでは痩せるものも痩せられません。

難消化性デキストリンは、あくまでもダイエットを補助する成分であるため、バランスの良い食生活にしたり、適度な運動をしたりするようにしましょう。

デキストリンの注意点


難消化性デキストリンは、もともと食べ物に含まれている天然由来の成分であることから、重い副作用を起こすリスクは無いと言われています。

しかし、摂取量によってはお腹の調子が悪くなることがあります。

難消化性デキストリンを正しく使ってダイエットを成功させるために、注意点を確認しておきましょう。

お腹がゆるくなることがある

難消化性デキストリンは、化学的に作られた成分ではなく、トウモロコシから抽出された安全性の高い成分。

しかし、難消化性デキストリンを活用している方の中からは、「お腹がゆるくなった」「下痢っぽくなった」と言う声も聴くことがありますよね!

実は、難消化性デキストリンは、腸内環境を整える働きが高いですが、過剰に摂取してしまうと腸への刺激が強くなり、お腹がゆるくなることもあるんです。

結果を早く得ようと焦る気持ちはあるかもしれませんが、過剰摂取は控えるようにしましょう。

デキストリンと難消化性デキストリンの違いを理解する

糖分のデキストリンと食物繊維の難消化性デキストリンは、抽出方法は同じです。

しかし、得られる効果が異なるため、利用方法は全く異なります。

そのため、お菓子やさまざまな食品で「デキストリン」という言葉をよく見かけるかもしれませんが、難消化性デキストリンのようなダイエット効果は得られません。

この2つの違いを理解していないと、間違えて買ってしまいそうですよね…。

「デキストリンを使ってダイエットしたい」と思った時には、「難消化性デキストリン」ときちんと表記されたものを選ぶようにしましょう。

飲みすぎに注意する

難消化性デキストリンには、血糖値の急激な上昇を抑制して、ゆるやかにする働きがあることは先ほど説明しましたよね。

適度に摂取すれば糖尿病などの改善に役立ちますが、過剰に摂取してしまうと、血糖値を下げ過ぎてしまい低血糖を起こす恐れがあります。

低血糖が起こると、めまいや冷や汗などの症状を感じやすくなり、生活に支障をもたらしかねないので大量の摂取は控えるようにしましょう。

また、低血糖だけでなく、胃の痛みを感じる方も多いようです。

胃痛の原因は、やはり過剰な摂取であり、胃に負担を与えていることから起こると考えられます。

胃には食べ物を消化する働きがありますが、食物繊維を大量に摂りすぎてしまうと、胃がびっくりしてしまいます。

それに、処理するために何とか頑張ろうとしてしまうため、胃痛が起こってしまうのです。

低血糖の症状や胃痛の症状は、過剰摂取を控えれば防げる症状なので、飲み過ぎには十分注意しましょう。

血糖降下剤を服用している方は控える

難消化性デキストリンには、血糖値の上昇を緩やかにする働きがあります。

しかし、血糖降下剤を服用している方の場合には、血糖値のコントロールができにくくなるなどの何らかの影響が出る恐れがあります。

服用を考えている場合には、自分で判断して難消化性デキストリンを服用するのではなく、念のためにかかりつけの医師に相談するようにしましょう。

他の薬やサプリと一緒に飲む場合にも、飲み合わせによっては何も影響がないとは言い切れないので、事前に医師や薬剤師などに相談するのが望ましいでしょう。

デキストリンのまとめ

難消化性デキストリンは、内臓脂肪の減少を促したり、血糖値の急激な上昇を抑制してくれたりと、高いダイエット効果が期待できそうですね!

トクホの食品の中にも多く使われていて、飲料タイプや粉末タイプなど自分の生活スタイルに合ったものを選びやすいのもうれしいところ。

特に、粉末タイプであれば、スープや料理に混ぜて味を変えながら無理なく飲み続けることができますよ!

ただ、健康効果やダイエット効果が得られるからと言って、飲み過ぎるのはNG。

ダイエット効果どころか、胃痛や低血糖の症状などに苦しめられることになるので、ストレスや体への負担になってしまいます。

健康的で無理なく続けるのなら、適切な量を食前や食事中にとることが大切です。

過剰摂取に気を付けて、難消化性デキストリンを上手に活用し、素敵なボディや美シルエットを手に入れましょう!

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