はちみつで痩せるって本当？

はちみつときけば誰もがその甘さを思い出し、ダイエットに効果的とは考えないですよね。

ところが、はちみつに含まれている成分が脂肪の燃焼を促進することや免疫力を高めることが分かったことから、ダイエットに効果的であるとして話題になっているのです。

特に、ダイエット中であっても甘い物が食べたいという衝動に負けてしまいがちな人にはオススメのダイエット方法です。

そんな便利な方法であるならば、その効果ややり方をしっかりと学んで、ダイエットの成果を出したいですよね。

はちみつについて知ろう

まずは、はちみつという物がどんな物なのか、それを見ていきましょう。

はちみつとは

皆さんご存じのとおり、はちみつはミツバチが花から集めてきたエキスを元にしてできています。

ミツバチ達の栄養源にもなるだけあって、とても栄養価が高い食べ物なのです。

とくに質の良い睡眠を誘う効果が高く、就寝前にはちみつを摂ることで、ぐっすりと寝ることができるようになります。

実はこのはちみつを食べてぐっすりと寝るという行為が成長ホルモンの分泌を活発にして、脂肪燃焼の効果を高め、結果として痩せると言われています。

はちみつはただ甘いだけの食べ物ではなかったんですね。

赤ちゃんにあげてはいけない

赤ちゃんにダイエットをさせようという人はいないと思いますが、仮に通常の食事であっても、赤ちゃん（1歳未満の子）にはちみつやマヌカハニーを与えてはいけません。

これははちみつにはボツリヌス菌が含まれている可能性があるからです。

はちみつに含まれている程度のボツリヌス菌なら、成人であれば特に問題はないのですが、免疫力の低い赤ちゃん（一歳未満）の場合はボツリヌス菌に感染してしまうことがあると言われています。

このようにして赤ちゃんが感染してしまうケースを乳幼児ボツリヌス症と呼んでいます。

症状に名前がついているくらいですから、実際に感染してしまう赤ちゃんが多いのでしょうね。

これだけは気を付けたいところです。

はちみつダイエットの効果的な方法

はちみつダイエットのやり方は、大さじ一杯程度食べるだけでOKです。

そのまま舐めるなり、飲み物に溶かすなり、どのように使っても優しい甘さがしてとても美味しいですよ。

ただし、一般的に販売されているはちみつには種類があって、加糖のはちみつはダイエットには使いません。

あくまでも「純粋はちみつ」と書かれているものを選ぶようにしてください。

これは字を見たら分かるとおり、加糖のはちみつには砂糖が加えられていて、糖質が高くなっているからです。

いくらはちみつであっても加糖のものではあきらかに糖質オーバーになりますので、必ず純粋はちみつを使うようにしてくださいね。

寝る前に行う

実際にはちみつを食べるタイミングですが、寝る1時間ほど前が良いと言われています。

これは1時間ほどではちみつの成分が体内に吸収され、効果を発揮しだすからです。

また、はちみつダイエットの最大のメリットは、「睡眠中に脂肪を燃焼させる」というものです。せっかく深い睡眠に導き、脂肪を燃焼させる効果があるのですから、寝る1時間ほど前に食べた方が効果的ですよね。

普段から寝つきが悪いという人も、就寝前にはちみつを食べると改善するかもしれませんよ。

寝る3時間前に食事を終える

はちみつダイエットをする上で、一日の最後の食事をいつとるかが重要なポイントとなります。

はちみつダイエットは質の良い睡眠をとることで成長ホルモンの分泌を高め脂肪を燃焼させることを目的としています。

しかし、就寝直前に食事を摂ってしまうと、消化のために胃の活動が活発になってしまい、睡眠の質が低下します。

故に成長ホルモンの分泌が鈍くなり、はちみつのダイエット効果が少なくなってしまうのです。

夕食は就寝の3時間前までに済ませ、その量も控え目にすると良いですよ。

しっかりと睡眠をとる

はちみつダイエットでは6～7時間ぐっすり寝ると効果があると言われています。

これは、はちみつの成分が睡眠中の体に作用して脂肪燃焼効果を高めるからです。

そのため、睡眠の時間と質はダイエット効果を左右する重要なポイントになります。

はちみつ自体が良質な睡眠を誘導する食べ物なのですが、同時に就寝前はテレビやスマホを観ない、ハーブティーやアロマキャンドルで気分を鎮静化するなどの工夫をすると良いでしょう。

ちなみに、睡眠不足になると食欲を増進するグリセリンというホルモンがたくさん分泌されてしまい太りやすくなります。

はちみつに期待できる効果

それでは、はちみつによる効果、痩せる仕組みについてもっと詳しく見ていきましょう。

脂肪燃焼効果

はちみつには、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、抗酸化物質、ポリフェノールなどが豊富に含まれています。

これらの栄養成分のうち、アミノ酸、ミネラル、ビタミンは代謝を行う上で重要な成分です。

アミノ酸、ビタミン（ビタミンB群）、ミネラル（亜鉛）はエネルギーを燃やすための燃料となるからです。

しかもはちみつは体内への吸収が早いので、食べてすぐに燃焼が始まります。

一般的に睡眠中は代謝量が下がるものですが、はちみつを食べて寝るとこれらの栄養成分が作用して成長ホルモンの分泌が促進され、通常の睡眠よりも代謝量が上がります。

それがはちみつで痩せることができると言われる所以なのです。

美肌効果

はちみつに含まれるビタミンB群やミネラルには、美肌をつくる作用もあります。

極端な食事制限によってダイエットをしている人の中には肌荒れを起こしてしまっている人も沢山いますが、それは肌に必要な栄養（ビタミンやミネラル）が食事制限によって不足しているからです。

特にビタミンBやCは肌の調子を整えるために必要な成分なので、不足させてはいけません。

ダイエット中でカロリーを抑えたいのは分かりますが、お肌のことを考えるとビタミンやミネラルを多く含んだ食品は進んで食べるようにしましょう。

ちなみに、ビタミンCを補給するためにはブロッコリーが有効です。

ビタミンCというとレモンが有名ですが、100ｇ当たりの含有量でいえばブロッコリーの方がビタミンCを多く含んでいます。

最近ではスーパーで冷凍ブロッコリーが売られていて手軽に調理できるので、毎食のおかずに付け加えるだけでもかなり違いますよ。

便秘改善効果

乳酸菌や酵素を摂取して腸内に善玉菌を増やすと便秘が解消されたり、痩せやすい体質になるということをご存じでしょうか？

最近ではこの腸内環境を整えるダイエットが流行っていて、そのための様々なサプリメントやダイエットティーが発売されています。

それほどまでに腸内環境の改善はダイエットに重要なのですが、はちみつにも腸内の善玉菌を増やす効果があります。

便秘を解消すれば、腸の働きが活発になり代謝が増えるので、より痩せやすい体になれます。

市販の便秘薬はお腹が痛くなるから使いたくないという人でも、はちみつなら自然なお通じが促されるのでとてもオススメですよ。

免疫力向上効果

はちみつには、ミツバチの作り出す酵素がたくさん含まれています。

これらの酵素は人間にとっても非常に有効で、免疫力を高めてくれることが分かっています。

その結果、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりにくくなったり、アレルギー性疾患の症状がでにくくなる効果が期待できます。

また、抗菌・抗炎症作用も高く、口内炎を改善したり、虫歯・歯周病の予防にも効果があるそうです。（もちろん、歯磨きは必要ですよ）

 

その他、成長ホルモンが少ないために薄毛になっている人には増毛効果も期待できるようです。

これは成長ホルモンが強い髪の毛を作ってくれるからなのですが、男性はもとより、女性でも薄毛で悩んでいる人はいるはずなので、毎日の食生活にはちみつを取り入れてみると良いでしょう。

寝る前にはちみつを食べても太らない？

ところで、はちみつは食べると少量でもかなり甘いですよね。

その甘さがあるからダイエット中でも甘い物を食べたいという人に向いている訳ですが、その一方で、糖質の摂り過ぎにはならないのでしょうか？

あれだけ甘いと心配になってきますよね。

そこで、はちみつのカロリーやダイエットをする上での注意点を調べてみました。

はちみつのカロリー

まずははちみつと白砂糖のカロリーを比較してみました。

• はちみつ（100g）のカロリー：294Kcal
• 白砂糖  （100ｇ）のカロリー：384Kcal

この比較結果だとはちみつは白砂糖の2/3程度のカロリーであることが分かります。

しかも、白砂糖よりも1.3～1.7倍ほどの甘みがあるので、少量であっても甘さを充分に感じることができます。

それも考えると、同じ程度の甘さならはちみちは白砂糖の半分ほどのカロリーとなりそうです。

また、はちみつの糖質は血糖値の上がりにくい果糖となっています。

血糖値が上がりにくいということは太りにくいということを意味するので、ダイエット中の人が甘さを欲した時には丁度よいといえるでしょう。

食べすぎには注意

じゃあはちみつは食べ放題なのか、というともちろんそれは間違いです。

はちみつは「白砂糖よりも太りにくい」というだけで、糖質であることに変わりはありません。

だからこそ、はちみつダイエットでは大さじ1杯ほどの量にとどめることを推奨しているのです。

例えば30歳の女性は一日に1700キロカロリー摂取すれば充分だと言われています。

つまり痩せるためには、一日の摂取カロリーを1700キロカロリー以下にしなければなりません。

美容と健康のことを考えるとしっかりとした食事も必要になってきますから、はちみつを食べ過ぎると完全にカロリーオーバーとなります。

はちみつの食べ過ぎにならないようにしましょう。

食事や運動でバランスをとろう

ここまでご紹介した通り、はちみつダイエットは睡眠中の代謝があがることで徐々に痩せていくというダイエット方法です。

これは理論的に正しいのですが、短期間で劇的に痩せるかというと、そこまでの効果はありません。

そもそも、通常の食事でカロリーオーバーになっていれば、いくらはちみつダイエットをしたところで効果はありません。

極端な食事制限はオススメしませんが、ダイエットをするならカロリーオーバーにならない程度に食事を抑える必要があるということです。

そのためには食事の内容が重要です。

まず、揚げ物や脂っこいものは避けるべきです。

白米やパン、麺といった炭水化物も通常の6割程度にした方がよいと思います。

はちみつ以外の甘い物を避け、ビタミンやミネラルを多く摂取する意識が必要になります。

同時に、適度な運動をすることもオススメします。

運動直後は一時的に食欲が抑えられることが分かっています。

また、空腹時に有酸素運動をすると脂肪燃焼の効果が高まるとも言われています。

ということは、食事の前に軽いランニングをすると、ダイエットにかなり効果的だといえます。

決して早く走る必要はないので、汗をかくくらいのペースを保って30分ほどランニングをすると良いでしょう。

【まとめ】はちみつダイエットで楽しく痩せよう

はちみつダイエットは就寝前にはちみつを食べるだけのダイエットです。

とても簡単な上に甘みを実感できるので、私のオススメのダイエット方法の一つです。

ただし、はちみつダイエットで効果がでるのは、摂取カロリーが適正な範囲であることが前提となります。

しっかりと栄養をとることは大事なのですが、食べ過ぎや偏食はいけません。

これはどのダイエットにも共通していることなので、はちみつダイエットをする時も毎日の食事には気を付ける必要があります。

それが守れれば、はちみつダイエットは比較的簡単なダイエット方法なので、徐々に効果が出てくると思いますよ。