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ダイエット臭って何?
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ダイエット臭なんてあまり聞き慣れない単語ですが、実はダイエットを必死に頑張っている人達みんなに身近なものです。
いったい何が原因でどんな匂いがするのか、ダイエット臭の正体に迫っていきましょう!
ダイエットによって生まれるケトン体が原因
普通、身体は食べ物から摂取した栄養や糖をエネルギーにして活動しています。
しかし、ダイエットのために食事を過剰に減らしてしまったり急に体重を減らしてしまったりすると、身体や脳のエネルギーになるものが無くなってしまいますよね。
そうすると人間の身体はある意味素晴らしいもので、食べ物の糖の代わりに「ケトン体」をエネルギー源にするんです。
そのケトン体というものは肝臓で作られているのですが、簡単に言うとケトン体とは体内の脂肪酸やアミノ酸の不完全代謝産物です。
元々脳は、糖しかエネルギーにできず脂肪酸をエネルギー源には出来ない、と言われていたのですが、やはり生きるためには脳に糖を送る必要があるので、肝臓で脂肪酸を分解する途中にケトン体を作れるようになったそうです。
生き延びるための人間の進化、という点から考えると凄いことですよね!
そんな私たちの生命を維持してくれるために頑張ってくれているケトン体は、過度なダイエット中にもやはり発生してしまい、それがダイエット臭の原因になってしまうのです。
甘酸っぱいような独特な匂い
いったいそのダイエット臭とはどんな匂いかと言うと、実は三段階のレベルに分けることが出来ます。
まず第1レベルでは、油のような匂いが体から発生します。
それは血液中の脂肪酸が増えたことが原因で起こります。
その後、さらに無理なダイエットを続けていると血液の流れが悪くなってしまうことで身体の酸素が不足してしまいます。
そうなると第2レベルに突入し、体内でアンモニアが作られ血液中に流れ出すので、体や口からもアンモニアの匂いが漂ってしまうことになります。
そして最終的な第3レベルが、先ほど説明したケトン体が発生することが原因で発生する独特の甘酸っぱい匂いです。
ケトン体に含まれているアセトンが匂いの原因で、またケトン体は血液と共に体内に流れるので、口臭や体臭として匂ってしまうというわけです。
本人は気づきにくい!
自分でダイエット臭に気づくことが出来たらまだ良いのですが、残念ながら自分自身で気付くことは難しいです。
まず、ダイエット臭そのものの存在があまり知られていないので、例え自分でなんか臭いかな?と感じたとしても、それがまさか過度なダイエットのために発生しているものとは思わず見過ごしてしまう方が多いようです。
また、香水をつけていても自分のつけた香水の匂いには慣れて時間が経つと感じなくなるように、自分自身のダイエット臭にも慣れてしまい気付くことができないパターンもあるそうです。
そのため周りの人に言われて気付く方が多いそうです。
臭いが出るのが過激なダイエットの証拠
健康的なダイエットをしていてもダイエット臭は発生しません。
健康的なダイエットというのは、食事にも気をつけますが、極端な食事制限はせずに、有酸素運動や筋トレなどを行うことを意味しています。
そうすると、代謝がきちんとおこなわれているために脂肪もしっかり燃焼されているので、臭いがでることはないのです。
つまり、ダイエット臭がしてしまうという事は、無理なダイエットをしているという証拠なんですね。
体内の代謝が上手に出来ていないことを、その臭い匂いが知らせているのです。
その匂いの知らせは生命を維持するために必要な警告でもあり、そのままダイエットを続けてしまうと匂いだけではとどまらず、自律神経失調症や生理不順などの身体の不調につながるのです。
ケトン体が出てくる原因
では、ケトン体が出てくる原因に迫ってみましょう。
無理な食事制限
過度なダイエットの代表とも言える、無理な食事制限をしているとケトン体が発生します。
通常は、私たちが毎日食事から摂取するブドウ糖が脳のエネルギー源になっていますが、無理な食事制限によりそのエネルギー源が無くなってしまうことで脂肪酸をエネルギーとして代用しようとするんです。
その際に肝臓がケトン体を生成します。
急激な体重減少
異常なほど急に体重が減少した際もケトン体が発生します。
ブドウ糖をエネルギーにする身体の機能の低下が原因で、脂肪を代わりにエネルギー源として使うようになることでケトン体が生まれるのです。
その過程の中で脂肪がエネルギーとして使われるので体重が急激に減るという症状が起こります。
身体の機能低下の理由はさまざまですが、最も多い原因が糖尿病と言われています。
急激に体重が減少しケトン体の匂いがしてきたら、糖尿病の可能性を疑い病院に行くことをおすすめします。
基礎代謝の低下
基礎代謝の低下のメジャーな理由は運動不足でしょう。
基礎代謝が落ちた身体は、ケトン体を発生しやすい体質になっているので注意が必要です。
ダイエット臭の予防と正しいダイエット
念願のスリムな体を手に入れても、ダイエット臭がしてしまったらとても残念です。
しかも、ダイエット臭はダイエットを終えた後も残ることが多いそうですよ。
そんなの絶対嫌ですよね!
ダイエット臭を防ぎつつ痩せることが出来る方法をお伝えします!
食事の栄養バランスに気を使う
食事はバランス良く食べていても太ることはなかなかありません。
カロリーが多くバランスの乱れた食事を摂るからなかなか痩せることが出来ないのです。
野菜中心の食事を心がけ、ビタミンやミネラルなどをしっかり補給してあげましょう。
バランスの良い食事は、ケトン体の発生を防ぐだけではなく、ダイエットをしながらでも美髪や美肌をキープできることに繋がります。
運動も取り入れてダイエットする
基礎代謝が落ちるとケトン体を発生しやすい身体になってしまいます。
ダイエット中はどうしても基礎代謝が落ちやすくなってしまっているので、運動をきちんとして基礎代謝を上げてあげることがケトン体防止のうえでも重要です。
糖質をしっかり摂取する
糖質制限ダイエットというものがあるように、ダイエットをしている人の多くは糖質を取らないように意識している人が多いと思います。
糖質を制限するということは脳のエネルギー源が制限されてしまうという事なので、先ほどからお伝えしているように肝臓がケトン体を生成する状況が自然と生まれてしまいますよね。
人間は糖質を必要としている生き物なので、いくらダイエットをしていても糖質もしっかり摂ってくださいね。
一日の糖質の必要摂取量は50g以上130g以下と決められています。
その程度の糖質量を摂っても太ることはないので、安心して糖質もきちんと摂取してくださいね。
ダイエット臭は危険信号でもある
たかが臭い、されど臭いですよ。
ちょっとぐらい臭いがしても痩せれるなら我慢しよ~なんて思わないでくださいね。
ダイエット臭は身体からの大切なメッセージです。
体が飢餓状態になっているサイン
必要なエネルギー源がない為に、自らの脂肪を分解しエネルギー化することでケトン体は発生していることから分かるように、ダイエット臭がしている時は身体に栄養がない、つまり飢餓状態になってしまっているというサインを意味します。
そのまま体からの重要なサインを無視していると、脱水症状や栄養障害の危険性が非常に高いです。
また、ケトン体がどんどん増えて過剰な多さにまでなってしまうと、ケトン体がエネルギー源になるには多すぎて体内に蓄積されていきます。
その際、もともと弱酸性である私たちの血液が酸性に変わってしまう可能性があるとも言われていて、そのような状態をケトアシドーシスと呼ばれています。
代謝がうまくできない状態なので高血糖になってしまいますし、めまいや吐き気なども発症します。
体からの大事なサインを見逃さないでくださいね。
そのままダイエットを続けるとダイエットをやめても臭いが残ることも
ダイエット臭を無視してダイエットを継続すると精神的にも身体的にも悪影響を及ぼすだけではなく、臭いがなかなか消えず身体に残ってしまうことがあるそうです。
せっかく綺麗になるためにダイエットをしたのに、代わりに臭い身体になってしまったら意味がありません。
もしダイエット臭に気づくことが出来たら、直ちに対処することが大切です。
ダイエット臭の口コミ
では、実際にダイエット臭を経験した方の意見を見てみましょう。
口コミ
大したもん食べてないから、そりゃあ体重も減るよな^_^;
なんか、頭痛も酷いし…
これがダイエット臭って呼ばれるもんなんかは知らんけど、めっちゃケトン臭がする!!
周りにこんな臭い発してるかと思うと…
しかしあれだ、全然食欲なくて朝昼と食ってなかったせいもあり、ケトン臭がヤバい。
口コミまとめ
やはり食事を無理に制限している方はダイエット臭がしてしまうようですね。
自分でも感じるレベルということは、周囲の人はもっと強く匂ってしまっているかもしれません。
ダイエット臭は早めに気づいて改善することが大切!!
もしダイエット臭がすでに出てしまっている状態でも遅くありませんよ、今すぐに対応してください。
ダイエット臭は周りに異臭を放っていることにもなりますし、自分の身体にも危険が迫っている状態です。
もし過度なダイエットをしている場合は、なんでも相談できるような身近な存在の人にダイエット臭が出ていないか尋ねてみても良いかもしれません。
自分の身体を大事に、健康的なダイエットをしてくださいね!
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