ダイエットの停滞期ってどんな感じ?


まずは停滞期についての具体的な内容についておさらいしておきたいと思います。
事前に特徴や傾向をとらえ、「停滞期のイメージ」を覚えておくことで、いざ自分自身が迎えた際の参考にもなるでしょう。

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順調だった体重減少がストップする

停滞期を迎えるまでの経緯についてですが、あくまで体重の減少が続いていたことが大前提となります。
何しろ、文字どおり「停滞」ですからね。
順調だったにもかかわらず、体重の減少がある時を境にして急に止まってしまう状態が停滞期です。

運動、食事、生活習慣など、ダイエット方法は人それぞれですが、停滞期を迎えてしまうと「これ以上は努力しても無駄」などと感じてしまい、人によってはダイエットを諦めることもあるかもしれません。

しかし、停滞期の訪れは決してダイエットがうまくいっていないことを示すものではなく、むしろ順調にダイエットが進んでいる裏付けでもあるのです。

停滞期が訪れる理由や仕組みを知り、うまく乗り切ることこそ、ダイエット成功の秘訣であるとも言えるでしょう。

停滞期とホメオスタシス機能の関係

停滞期を語る上で欠かせないのが、このホメオスタシス機能(恒常性)です。
この機能は人の身体に備わった機能なのですが、本来の意味から言えば決してマイナスの影響を与えるものではありません。

ダイエットにより体重が減少を続け、ある一定のところに達した時、体が生命を維持するため、体重減少を自ら抑えようとする機能だと考えてください。

食事で得られる栄養やエネルギーの吸収率をアップさせ、また消費エネルギーも低く抑える。つまり、少ないエネルギーで生活できるよう体そのものが変化するんですね。

動物の冬眠などをイメージすると分かりやすいかもしれません。

たとえ食べる量や摂取エネルギーが少なくても、その状態でうまく生きられるように体の機能が変化していくのです。

その為、この機能が働くとこれまでと同じダイエット方法ではなかなか体重が減らない、「停滞期」を迎えてしまう訳です。

停滞期の訪れは人によって時期が違う

ではこのダイエットにとって厄介な停滞期。
目安としてどの程度のタイミングで訪れるのでしょうか?

単調直入言うと…、人によってバラバラです。

理由は単純。
停滞期の訪れにはホメオスタシス機能が関係していることを説明した通り、一定まで体重が減った時になってようやく訪れるからです。

例えば体重を5kg落とすのに1か月で出来る人もいれば、3か月かかる人もいますよね?
それに、もともとの体重が皆バラバラですから、「ダイエットを始めて○日目で停滞期を迎える!」と断言することはできません。

ただ、本来の体重から5%ほど減量した際に訪れるケースが傾向としては多いとよく言われますので、頭の片隅に置いておくのも良いでしょう。

ダイエット中の停滞期に気をつけること


大切なのは、いざ停滞期を迎えた時の対処法です。
停滞期そのものは決して悪いものではありませんが、対処の仕方次第でダイエット効果にも影響を及ぼすとまず覚えておきましょう。

そこでここからは要点別に、停滞期を迎えた際の対処法や注意点をまとめていきたいと思います。

ダイエットを継続する

停滞期を迎えた際、まず気を付けるべき点が「ダイエットをやめない」ことです。

停滞期に入り、体重が減らない。
それは決してダイエットそのものが無意味だからではありません。

体重の減少や変化に対して、身体が一時的に歯止めをかけようとしているだけの話です。
ですから体重が減らない時期が続いたとしても、ダイエットは継続し、その分の成果は後からついてくると考えるようにしましょう。

そもそも停滞期を迎えること自体、ダイエット効果が表れている証拠とも言えますからね。
目先の変化だけにとらわれるのではなく、体の仕組みを理解した上で長い目で見たダイエットの継続が何よりも重要なのです。

モチベーションの低下を解消する

たとえ停滞期の存在を認識していようと、やはり努力に対して結果がついて来ないとモチベーションが下がってしまっても不思議ではありません。

そうなればおのずとダイエットに対する意欲も下がりがち…。

そんな時は「原点回帰」です!

例えば、ダイエットを始めたきっかけを思い出してみたりするのなんかが良いでしょうね。

  • 好きな人に振り向いてもらうため
  • 憧れの芸能人みたいなスタイルになりたいから
  • デブとて言われたあの人を見返してやりたい!

どんな人でもきっと、ダイエットのきっかけがありますよね?
「痩せるぞ!」と決めた理由と、そして強い意思がその当時は自分の中にあったはずです。

ですから停滞期を迎えてモチベーションが下がった時は、その時の自分を思い出すようにしましょう。

本当にダイエットをやめて良いのか?あの時の自分にまた戻るのか?

そんな風に自問自答してみるのも良いかもしれませんね。

停滞期を理解してイライラしない

体重が減らないことによるイライラ…。
確かに気持ちは分かりますが、停滞期の仕組みやその後の流れなどをしっかりと理解していれば、いらだちはかなり抑えやすくなるはずです。

  • 停滞期はダイエットがうまくいってる証拠
  • 身体の正常な機能が働いてるだけで、誰でも迎えるもの
  • 停滞期でもダイエットを続けていれば、その後変化は出てくる

上記のような停滞期の特徴を理解していれば、「努力しているのになんでやせないの!?」とイライラを感じず、冷静に停滞期と向き合いやすくなるでしょう。

停滞期を早く抜ける方法


停滞期を迎えたとしても、出来る事ならやはり早く停滞期を抜けて体重を減らしたいと多くの人が考えるかと思います。
実際、停滞期を早く抜ける為にトライできる点もいくつかありますので、ここから具体的に紹介していきたいと思います。

食事について見直す

停滞期はその仕組み上、少ないエネルギーでも身体が正常な機能を果たそうとしている状態と言えますので、食事の内容次第では逆に太ってしまう可能性も十分にあり得ます。
身体がいつも以上に栄養やカロリーを吸収しやすい状態である」と、停滞期中は常に意識しながら食事には大いに気を配るようにしましょう。

また、体重の変化もこまめに行いながら、場合によっては停滞期前と異なる食事を組み立てることも視野に入れておいた方が良いかもしれません。

運動について見直す

体重の減少が止まってしまう停滞期だからこそ、運動も大きなカギを握ってきます。

と言うのも、停滞期はそもそも日常生活での消費エネルギーも抑えられる傾向が高くなる為、運動なしでは効率よくエネルギーを消費しにくくなるからです。

またダイエット法として当初から運動を取り入れている場合、運動に慣れてくると体の強度も増すため、効果も比例して薄くなることを覚えておきましょう。

効率よくカロリーを消費するため、また運動そのものの効果を落とさないためにも、停滞期こそ運動の内容やメニューを見直す絶好の期間であると捉えてください。

たまには自分にご褒美をあげる

停滞期は肉体的にも勝負所を迎えるだけでなく、精神的にもストレスを感じやすい時期です。
なかなか減らない体重に嫌気がさして食事や運動をおろそかにし…、その結果リバウンドしてしまうようなケースも少なくないでしょう。

そこであえて、自分にご褒美を与える日を前もって計画しておくのもひとつの手です。

当然、量や食べる物の内容などには最低限気を配るべきですが、好きなものを食べてストレスを解消することにより、精神的にも楽に停滞期を抜ける為のセルフケアを施してあげるのです。

おすすめの方法としては活動の多い昼間に好きなものを食べて、出来ればその後運動を組み合わせるプラン。

この方法であれば、たとえ好きなものを食べようと計画的な管理の上に成り立っていますので、急激なリバウンドも防ぎやすくなるでしょう。

停滞期とリバウンドの関係


停滞期の大きな落とし穴は、「痩せない」ことではなく「太りやすい時期でもある」点です。

体重の減少が止まる=痩せない・太らない

でないことは必ず覚えておきましょう。

停滞期は太りやすい

停滞期が太りやすい理由は、何よりその原因となっているホメオスタシス機能にあります。

この機能はあくまで、身体が生命の危機を感じたために働くものであることはすでに説明しましたが、単純に「普段よりエネルギーを吸収しやすいうえに、消費もされにくい」状態であることを忘れてはいけません。

つまり極端な話、食べた物がより吸収されやすく、エネルギーは逆に消費されにくい状態なのです。

ですから特に「停滞期中に手を抜く、ダイエットをやめる」選択は、リバウンドの危険性を通常以上に高めてしまうと認識しておいてください。

努力を重ねてじわじわと痩せたのに、あっという間に元通り…。

そんな悲惨な事態は誰も迎えたくないでしょうから、停滞期の間は特に気を抜かないよう自分に言い聞かせておきましょう。

ストレスからの爆食いが危険

停滞期中にリバウンドしてしまった人の中で、非常に多いケースが「ストレスによる爆食い」です。

結果がでない。なのに好きなものも食べられない。ストレスはたまる一方。

遂に、「ちょっとぐらいは良いか…」という出来心から食べ始めると、そこからはもう止まらずに好きなものをバクバク…。

食事を我慢している際のストレスは相当なものですから、食欲を制御するのは簡単ではありません
誘惑に負けて爆食いを、しかも非常に太りやすい停滞期中にやってしまえば、体重は一気に増量してしまうでしょう。

ちょっとぐらいは…。今日ぐらいは…。

少しの出来心がそれまでのダイエット成果を一気に無駄にしかねませんので、特に停滞期中の爆食いには一番気を付けて欲しいと思います。

ダイエットは停滞期を乗り越えることで痩せられる体になる!

体重が減らない停滞期。

一見すると何も良いことのない期間のように感じられるかもしれませんが、要は考え方です。

停滞期に関する正しい知識を持っていれば、まず第一に「停滞期はダイエットが順調である証拠」だと理解できるでしょう。

更に停滞期の乗り越え方や正しい過ごし方を知っていれば、ストレスを軽減させて、心身ともに順調なダイエットライフを送ることが出来るはずです。

停滞期も痩せるうえでは必要な期間であると理解し、ぜひ自分なりの向き合い方を模索してみてください。

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